9月・10月に引き続き、東京音楽書院の出版物を記事にします。
えべけんさん採譜の、バンドピースです。
『ネオ・ブラボー!!』(サザンオールスターズ)は、東京音楽書院の発行(1991年8月25日)。
バンド・ピース(247)。B5判、16ページ。
奥付に「採譜・江部賢一」と記載。
ISBN4-8114-8647-1
順番を間違えて、『WILD HEAVEN』(248)を先に記事にしていました。
演奏解説は、次の通り。
Synthesizer1
ⒶⒼⒽⒾに現れるSE[サウンド・エフェクト]は、オルガン系あるいはサインウェーブに近い音色にコーラスやモジュレーションをかけた感じの音を使う。ベンドホイールの使いこなしがポイントになるだろう。
Ⓒからのグロッケンは、実際には生楽器が使われているようだが、もちろんシンセ[サイザー]でもOKだ。グリッサンドをうまく使おう。
Synthesizer2Ⓓのストリングスは、ブラスに似た少しくすんだ感じの音で、グロッケンのサポートとして使われる。音源を用意すれば、MIDIを利用してグロッケンのパートから演奏することもできる。
Synthesizer3生ピアノのパートだ。スコアには右手のパートのみ記しておいたが、もちろん左手(ベース)を加えて補強をしてもらいたい。使用する音は、コードのルートでOKだ。リズムは右手と同じでよい。
E.Guitar1実際には5種類くらいのギターが鳴っており、多重録音ならではのワザも使われている。ⒶⒷおよびⒻのソロは1本のギターではなく、ツインギターで演奏しているものと思われる。Ⓒからはナチュラルトーンによるアルペジオだ。ⒼとⒾはアコースティックギターを使う。
E.Guitar2このパートは、おもにコードバッキングのギターをまとめてある。ⒶⒼⒾはディストーションサウンドのエレキギター、そのほかはアコースティックギターだ。またⒸには、リピートの2回目に演奏されるエレキギターのパートを E.G.3として書いておいたので参考にしてもらいたい。
E.Bassわりとルーズな感じの8ビートで、2拍目のウラから3拍目にかけてタイでつながったものがものが基本的なパターンだ。所々に現れる経過音が重要なポイントになっているので、大切に弾いてもらいたい。
Drums基本的な8ビートのパターンが中心だが、1拍目以外はB.D.[バスドラム]がウラを打つパターンなので、テンポキープには十分気をつけてもらいたい。またタンバリンの刻みが大切な役割を果たしているので、バンドで演奏する場合には、なるべく加えるようにしたい。
Totalごくノーマルな8ビートの曲なので、バンド演奏としてまとめるには、それほど難しくないだろう。ただし各パートとも、なかなか小ワザが効いているため、味のある演奏をするためにはある程度の経験が必要だ。
「ネオ・ブラボー!!」(サザンオールスターズ) 作詞・作曲/桑田佳祐
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