江部賢一さんのプロフィールについて、公開されているものをまとめました。
現代ギター(1984年7月号)「ギターライフのポイント」に、珍しいインタビューがあります。そこからの抜粋です。(?)は筆者の補足。
1951年、新潟生まれ。(誕生日は、1月30日[フェイスブックの情報])
中学校の器楽クラブでウッドベースを担当。練習のためにギターを始める。
ビートルズやベンチャーズに影響を受けながら高校時代よりバンド活動を始める。
高校の友人(瀬賀倫夫さん?)にイエペスを聴かされて、クラシックギターに開眼。同じ友人に、バーデン・パウエルを聴かされ、衝撃を受ける。寝食を忘れてギターを弾く。楽譜がないため、レコードのコピーをする。
大学進学のため上京。ギター・アンサンブルに入る。クラシックギターの基礎を、短期間、鈴木巌氏に習う。
大学を退学し、ヤマハ・ネム音楽院に入る。ジャズ・ギター科で、作曲・編曲、音楽理論を2年間学ぶ。
日本楽器関東支店(高崎)で、ポプ・コン関係の仕事をする。1年で撤退(1974年の会場変更のことか?)。
ヤマハ音楽振興会スタッフ。
ヤマハ目黒センター、ギター科講師。
尊敬するギタリストは、ジョン・ウィリアムス、バルボサ・リマ。ジスモンティやバーデン・パウエルのような、新しいことをしようとしている人が好き。
尊敬している音楽家は、バッハ、印象派のドビュッシー・ラヴェル・サティ、ストラヴィンスキー。
スペースシャワーミュージックに公開されているものは、以下の通り。
本人が書いたもののような感じです。
江部賢一 プロフィール
ビートルズやベンチャーズに影響を受けながら高校時代よりバンド活動を始める。一方クラシック音楽にも傾倒し、大学のギターサークルに参加するかたわらクラシックギターを鈴木厳氏に師事。ヤマハ、ネム音楽院でジャズギター、作・編曲及び音楽理論を学ぶ。ヤマハポプコン制作スタッフ、ヤマハ音楽振興会教育部スタッフ、尚美学園ジャズギター科講師などを歴任。劇団の公演にギタリスト兼ベーシストとして参加するなどギタリストのくせにベーシストとしての活躍も多い。ライブハウスなどでのバンド、ソロ活動の他、教則本、バンドスコア、アレンジ曲集を多数出版。クラシックスタイルのソロギターにこだわり「ポピュラー音楽のソロギター化」をモットーにアレンジ、作・編曲、演奏活動を行っている。現在、ヤマハ目黒センター講師及びフリーライターとして活躍中。
師事に名前を挙げているのは、クラシックギターの鈴木巌、ジャズギターの高柳昌行・潮先郁男。作・編曲及び音楽理論の林雅諺・北川祐(敬称略)。
近年の大きな功績として、「楽譜仕事人PAG」の設立(PAGのHPでは2005年5月、プロフィールでは2006年と記述)があります。作曲・編曲、音源制作、楽譜の浄書を手掛ける集団で、ダウンロードサイトで楽譜を配信しています。「@ELISE(アットエリーゼ)」や、「ぷりんと楽譜」などで、えべけんさんの楽譜を購入できます。
友人の瀬賀倫夫さんのことは、現代ギター(2002年9月号)にも記述があります。瀬賀さんは2008年に亡くなられましたが、現在もホームページが公開されています。そちらには、えべけんさんとの交友の記事があります。
この二人の共作が『ロス・インディオス・タクナウ(世界の名ギタリスト)』(ドレミ楽譜出版社1998年)です(6/2に記事)。