江部賢一ファンクラブ(私設)

ギターの名編曲者、江部賢一さんの仕事を、記録します。

佐藤弘和さんの書評

こころやすらぐソロ・ギター(2001年版)

佐藤弘和さん(1966~2016)の書評を見つけたので、引用します。

最近も改訂版が作られた『こころやすらぐソロ・ギター』の、最初のものについて。

『現代ギター』2001年6月号・9月号の新刊案内です。

緑字は、ブログ筆者による補足です。

 

 

★は1~5まで。筆者(佐藤弘和)の独断による、おすすめ度。ABCのアルファベットは難易度を表わし、A=初級、B=中級、C=上級が目安です。

 

 

『現代ギター』(2001年6月号)

ヤマハ〉江部賢一、津田昭治、日渡奈那編/こころやすらぐソロ・ギター Vol.1

(収録作を列挙)ラクゼーションに効果ありと思われるレパートリーが全20曲。比較的やさしい編曲で収められています。ただ、クラシック・ギター自体の音色がすでに癒しとかリラクゼーションに結び付けられているので、もっとギターらしいレパートリーの発掘などのアピールが欲しいところ。例えば上記(収録作)などの作曲家のオリジナル・ギター曲ができれば、すごい!⋯⋯のでしょうけど。演奏も編曲者が分担しています。

A~B★★★

(2020/7/8記事)

 

 

『現代ギター』(2001年9月号)

ヤマハ〉江部賢一、津田昭治、日渡奈那編/こころやすらぐソロ・ギター Vol.2

6月号で紹介したばかりの曲集の第2弾。リラクゼーションに効果的と思われるレパートリーを集めたもので、(収録作を列挙)全19曲。編曲は Vol.1よりも若干むずかしくなっている分、充実しているような気がします。バッハの2曲のプレリュードは、前者無伴奏チェロ組曲第1番」イ長調、後者平均律クラヴィーア曲集第1巻1曲」ト長調と珍しい調が選ばれ意欲的。マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」ヘンデル「ラルゴ」は演奏会でも使えそうな、しっかりとした編曲です。

このような編曲では、ついつい力が入るとむずかしくなってしまいますが、(仕方がないのです⋯⋯)、(作るなら)いいものをという編曲者の意気込みが感じられます。これから、単にやさしくとか中途半端に弾きやすいというよりは、編曲の定番(優れた編曲作品と認められるもの)を作り出す意識が必要とされるのではないでしょうか。

ただ、タレガ作品(これはオリジナルのアルペジョ練習曲。他の曲集では「バレンシアの空」のタイトルも)や、マイヤーズの「カヴァティーナ」(2小節前奏付きですが、既成ののもと同じ)は、特に編曲ではないと思うのですが⋯⋯。

B~C★★★

(2020/7/9記事)

 

 

「編曲の定番(優れた編曲作品と認められるもの)を作り出す意識が必要とされるのでは」の一節は、慧眼だと思います。

 

佐藤弘和さんは、編曲者としても活躍されました。

えべけんさんの代表作「ギター・ソロ・コレクション」(シンコー)のシリーズでも、3冊を担当されていました(永島志基さんとの共著)。

 

この記事に合わせて、『日本の詩情』佐藤弘和・永島志基/編曲(2020/5/23記事)に動画を追加しました。

 

 

Jポッパーズ 記事の補足

「Jポッパーズ」(2021年2月7日記事)で取り上げましたが、『現代ギター』(2001年6月号)に関連記事があったので、補足します。

 

まず、元の記事を再掲載します。

 

「Jポッパーズ」

「Jポッパーズ」は、『Jポップ大全』(1998~2001)の編曲者たちのグループで、コンサートも行いました。

アマゾンのえべけんさんの著者紹介情報には、「2001年に結成された謎のギタリスト集団〈Jポッパーズ〉では、ジャズ・クラシックなどの演奏を行っている」とあります。

 

クロスオーバー・ギター研究(江部賢一)2001年6月号 

「Jポッパーズ・コンサート」

竹内永和さんも書いておられるように、「Jポッパーズ」のコンサートが先日GGサロンで行われた(グラビアも見てね)。「Jポッパーズ」とは現代ギター社から出版された『Jポップ大全』のアレンジに関わった6人のアレンジャーのことだ。すなわち竹内永和、平倉信行、秋山公良、清水義文、蓮見昭夫の各氏に江部が加わった画期的なグループなのだ。

事の起こりは昨年末の忘年会でのことだった。『Jポップ大全』の「TⅤ主題歌編1」もめでたく完成し、「残りを早く仕上げよう」「そうだそうだ、締め切りは守ろう」と話がうまく(?)まとまった。

そのうち、飲んでいた勢いもあるが「このメンバーでコンサートをやろう」と編集長が切り出し、「そりゃ~おもしろい」と筆者も悪のりし、「JポップだからJポッパーズ」と平倉さんがグループ名まで決めてしまった。なんて安易な!と全員思ったが、こうして編集長の温かいはからいで出版記念コンサートのようなものをさせていただくことになったのだ。

スケジュールだけは速攻で決まった。しかしこのメンバー、みんなひと癖もふた癖もあるアレンジャーでありプレーヤーなのだ。(中略)

どういう曲をどういう風にアレンジすればいいのかも分からず、リハーサル当日まで、とても不安だったのは確かだ。でも1回目のリハーサルで、そんな不安は一気に吹き飛んだ。やはり気心の知れたギタリスト同士という感じなのだ。(中略)

お互いの音楽性を尊重し合って演奏を組み立てていくプロセスは、とても気持ちのよい有意義な体験でもあった。

 

プログラムの抜粋

 「竹田の子守唄」(四重奏・清水編)

 「伝説のチャンピオン」(三重奏・秋山編)

 「春よ来い」(四重奏・平倉編)

 「バードランド」(四重奏・蓮見編)

 「クープランの墓よりメヌエット」(四重奏・江部編)

 「スペイン(チック・コリア)」(二重奏)演奏/清水・蓮見

 「リベルタンゴ」全員によるアンコール演奏

 

 「クープランの墓よりメヌエット」は、二重奏版が2002年6月号に掲載されました。

 

 

ここからが、補足になります。

 

『現代ギター』(2001年6月号)

グラビアの掲載がありました。

コンサートは、2001年4月6日にGGサロンで開催されたことが分かります。

 

 

「ポピュラー・ヒット・レパートリー」の中で、竹内永和さんも、このコンサートに触れています。

入学シーズン真っ盛りの4月6日、Jポッパーズ(J-POPの楽譜集をアレンジしているギタリストの集まり)がGGサロンでコンサートをやりました。クラシック、ボサノヴァ、ジャズ、ショーロなど、普段はフィールドの違う6人のギタリストが一堂に会してデュオ、トリオから六重奏まで、いろんなスタイルのアンサンブルを披露しました。お客様から「楽しかった!」との感想をいただきましたが、僕たち自身も思いきり楽しんでしまいました。せっかく練習したし、1回きりじゃもったいないとの声もありまして、秋にまたコンサートができそうな感じで話が進んでいます。

 

「GGサロン コンサート日記(徳永伸一郎)」にもあります。抜粋。

4月6日 Jポッパーズ

「謎の演奏集団 Jポッパーズ」。その実体は、現代ギター社刊「Jポップ大全」にアレンジを提供しているギタリスト達である。バックグラウンドは、さまざま。当日の演奏内容も宴会芸的な雰囲気のものから本格的なジャズ風のものまで多彩だ。一応「デビュー・コンサート」ということにはなっているが、「セッション」と呼んだ方が正確かもしれない。

 

この記事の中で、「TUNAMI」「スペイン」「バードランド」に触れています。

(2022/7/10追記)

 

 

以上の記事から、プログラムの曲目を集めると、次のようになります。

演奏順は不明です。編曲者・編成も不明なものがあります。

『ポピュラーギターアンサンブル曲集』を使ったと考えると、「ミセス・ロビンソン」は秋山編、「リベルタンゴ」は平倉編かも知れません。

 

「ジェームス」は、『現代ギター』(1999年6月号)にソロ譜(蓮見編)が掲載されています。(2022/7/10追記)

 

 「TUNAMI(桑田佳祐)」竹内永和ソロ

 「ミセス・ロビンソンポール・サイモン)」秋山編?

 「竹田の子守唄」(四重奏・清水編)

 「ジェームス(パット・メセニー)」蓮見編?

 「春よ来い(松任谷由実)」(四重奏・平倉編) 

 「クープランの墓よりメヌエット」(四重奏・江部編)

 「亜麻色の髪の乙女すぎやまこういち)」

 「あの日に帰りたい(松任谷由実)」

 「昔のお話(江部賢一)」

 「伝説のチャンピオン」(三重奏・秋山編)

 「さよなら(小田和正)」 

 「オデオン(ナザレー)」

 「スペイン(チック・コリア)」(二重奏)演奏/清水・蓮見 

 「バードランド(ザヌビル)」(四重奏・蓮見編)

 「リベルタンゴ」全員によるアンコール演奏 平倉編?

 

とても面白いコンサートだったようです。

 

 

「TUNAMI(桑田佳祐)」竹内永和

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「竹田の子守唄」清水義文 

この演奏はソロです。四重奏の楽譜は清水さんのホームページで公開されています。

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「ジェームス(パット・メセニー)」ソロ 蓮見昭夫/編曲・演奏(2022/7/10追記)

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「春よ来い(松任谷由実)」平倉信行/編曲

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「昔のお話(江部賢一)」

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「伝説のチャンピオン」秋山公良/編曲 この演奏は二重奏です。

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「スペイン(チック・コリア)」この演奏は蓮見さんのソロです。

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リベルタンゴ」 この演奏は、平倉信行/編曲のものです。

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16ビートのブーレ

えべけんさんの『現代ギター』誌での初連載は、「初級レッスン室」(1987年2月号~8月号)でした(2020/5/6記事)。

その中に「16ビートのブーレ」(1987年7月号)という楽譜が掲載されていたのですが、よく分からないままになっていました。

フェイスブックグループ「ギタリスト江部賢一作品を弾くギタリストの会」に「ブーレ」の目撃談が寄せられ、また原曲の音源も見付けられたため、調べてみました。

 


フェイスブックの投稿は、次のような内容です。

許可を頂いたので、抜粋を引用します。投稿主の鈴木さん、有難うございました。

 

40年ほど前、当時習っていた諫早俊夫先生宅での飲み会で、遊びに来た当時駆け出し?の江部さんがボサノバ風BWV996のブーレを演奏、目の当たりにしてぶっ飛んだ記憶があります。

聴いたのは1982年頃です。

当時諫早先生は確か小田急線沿線のヤマハ音楽教室でも講師をされていて、江部さんも同じ教室で教えてらっしゃると諫早先生がおっしゃっていました。
諫早先生宅の飲み会ですが、正確に言うと言うと定期的に行っていたカレーパーティです。

 

諫早俊夫先生は、世田谷区桜上水にお住まいだったようです。2014年に66歳で亡くなられたそうです。

1982年頃は、えべけんさんの『華麗なる~』が出版された時期です。

小田急線沿線のヤマハ音楽教室は、どこでしょうか。

 

諫早先生に関して、『現代ギター』(1978年12月号)に「諫早俊夫・佳子二重奏演奏会」のグラビアがあるようです。(2022/8/11追記)

 

 

さて、このときの「ブーレ」は、「16ビートのブーレ」だったのでしょうか?

『現代ギター』の記事を見てみます。

 

 

「初級レッスン室」は、ポピュラー音楽のリズムに関する講座でした。

「16ビートのブーレ」が掲載された第5回(1987年7月号)は、「フェイクについて」。

フェイクというのは、もっぱら民謡や映画音楽などのシンプルなメロディーを、ジャズ化・ポップス化するために、さまざまな手法を使って崩していくことを言います。

インプロヴィゼーション[アドリブ]が原曲のメロディーを離れて自由にメロディーを作っていくのに対し、フェイクは元のメロディーラインを残しながら装飾したり、リズムに変化を加えたりして、その曲に相応しい形に作り直すという特徴があります。

譜例として、「枯葉」のメロディーを、スウィングとボサノバにした一節を掲載。

最期に面白いネタを紹介しましょう。皆さんよく知っているバッハのブーレですが、何と16ビートになっています。

これはデイブ・バレンティンというフュージョン系のフルーティストのアルバムに入っていたもので、デイブ・グルーシンのアレンジだったと思います。もちろんレコードではバンド演奏で聴かれますが、ギター・ソロも可能なので取り上げてみました。テンポは原曲よりも遅めにした方がよいでしょう。

 

掲載譜にタイトルは付いていませんでした。このタイトルが出ていたのは「添付楽譜インデックス」です。

原曲は、デイブ・バレンティンの『レジェンズ』に収録されています。このレコードのリリースは1978年。

 

Dave Valentin (1978) Legends

Dave Valentine,Dave Grusine,Steve Gadd,Anthony Jackson,Francisco Centeno,Rubens Bassini,Michael Vinas
Arranged and Conducted  by Dave Grusin
Recorded by Larry Rosen
Produced by Dave Grisin and Larry Rosen for Grusin/Rosen Pruductions

 

アルバムの音源です。「ブーレ」は2曲目(4:49~)。

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掲載譜を引用します。8段あるうちの2段です。

「16ビートのブーレ」 『現代ギター』(1987年7月号)

 

こちらは、通常のクラシックギターの「ブーレ」です。

リュート組曲第1番よりブーレ」(バッハ)

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原曲のレコードのリリースが、1978年。えべけんさんの「ブーレ」の演奏が目撃されたのが、1982年頃。「16ビートのブーレ」の掲載が、1987年。

それぞれ間が空いているので、同一のものかは分かりません。

えべけんさんが、様々な音源を聴いて、レパートリーを広げていたのは確かです。

 

 

 

デイヴ・グルーシンDave Grusin, 1934年6月26日 - )はアメリコロラド州リトルトン出身のジャズ・フュージョンアダルト・コンテンポラリー及び映画音楽を代表するピアニスト、編曲家、作曲家、プロデューサー。


デイヴ・ヴァレンティン(Dave Valentin、1952年4月29日 - 2017年3月8日)は、アメリカ・ニューヨーク出身のジャズ・フルート奏者。デイヴ・グルーシンおよびラリー・ローゼンに見出され、設立されたばかりの「GRP(Grusin/Rosen Productions)」レーベルの最初のアーティストとして契約した。以降、このレーベルのポピュラーな魅力となって16枚のアルバムをリリース、ポップス、R&B、ブラジル音楽などからの影響をラテンやスムーズ・ジャズと組み合わせて、滑らかで理解しやすいクロスオーヴァー・ジャズのかたちを創りあげ、市場では最も売れるラテン・ジャズ・ミュージシャンとなった。

ウィキペディアより抜粋引用)

 

 

 

こころやすらぐ ソロ・ギター[2014年版](再掲載)

こころやすらぐ ソロ・ギター[2014年版]

実物を確認したので、再掲載します。

 

『こころやすらぐ ソロ・ギター』は、ヤマハミュージックメディアの発行(2014年9月10日)。副題は「極上のリラクゼーション・ミュージック」。CD2枚付き。

 

共著(江部賢一、高木哲也、日渡奈那、編集部)。

39曲、144ページ。 各曲に簡単な解説が付いています。

ISBN978-4-636-90860-2

 

2007年(37曲)の改訂版です。

この本の曲目の一部は、『こころやすらぐ ソロ・ギター』の2014年版・2021年版に継承されます。

 

前作から変更された曲目は、次の通り。

1曲削除(「シンドラーのリスト」)。

3曲追加(「レット・イット・ゴー」「夢やぶれて」「めぐり逢い」)。3曲とも高木哲也さんの編曲です。

 

高木さん編曲の「レット・イット・ゴー」は、『テーマソングセレクション(2015)』『こころやすらぐ ソロ・ギター(2021)』、ぷりんと楽譜(125507)にも収録されます。 

この後に出る『アナと雪の女王』『ディズニー名曲集30』の、えべけんさんの編曲とは、違う編曲です(キーは同じ)。

 

 

 

レット・イット・ゴー/Let It Go『アナと雪の女王』[Em-G][高木哲也/編曲]

夢やぶれて/I Dreamed a Dream『レ・ミゼラブル』[C-][高木哲也/編曲]

めぐり逢い/Comme au premier jour(アンドレ・ギャニオン)[C][高木哲也編曲]

無伴奏チェロ組曲 第1番よりプレリュード(バッハ)

愛の夢 第3番/Liebestraum No.3(リスト)

ジュ・トゥ・ヴ/Je Te Veux(サティ)

コーリング・ユー/Calling You

ロンドンデリー・エアー/The Londonderry Air[日渡奈那/編曲]

ONLY TIME/オンリー・タイム(エンヤ)

平均律クラヴィーア曲集第1巻第1曲よりプレリュード(バッハ)

カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲(マスカーニ)

ピアノソナタ第8番「悲愴」より第2楽章(ベートーヴェン

スカボロー・フェア/Scarborough Fair

WILD CHILD/ワイルド・チャイルド(エンヤ)

ラルゴ/Largo(ヘンデル

Letters(Arico) ドラマ『愛をください』

アヴェ・マリアAve Mariaシューベルト

清き流れ/Etude No.1(タレガ)

弦楽四重奏曲第77番「皇帝」より第2楽章(ハイドン

カヴァティーナ/Cavatina(ジョン・ウィリアムズ) 映画『ディア・ハンター

風笛(大島ミチル) NHK連続テレビ小説『あすか』

タイスの瞑想曲(マスネ)

パリは燃えているか(加古 隆)NHKスペシャル映像の世紀

主よ、人の望みの喜びよ/Jesus,Joy of Man's Desiring(バッハ)

タイム・トゥ・セイ・グッバイ/Time To Say Goodbye(Con Te Partirò)

家路(ドヴォルザーク[日渡奈那/編曲]

世界の車窓から(溝口 肇)

アメージング・グレース/Amazing Grace

Aphrodite/アフロディーテS.E.N.S.NHK特集『海のシルクロード

別れの曲(ショパン[編集部/編曲]

ノクターン 変ホ長調ショパン

ニュー・シネマ・パラダイス/Nuovo Cinema Paradiso(モリコーネ

カノン(パッヘルベル[日渡奈那/編曲]

放課後の音楽室(ゴンチチ[編集部/編曲]

G線上のアリア(バッハ)

Eyes On Me/アイズ・オン・ミー(フェイ・ウォン[編集部/編曲]

 (『ファイナルファンタジーVIII』より)

ダッタン人の踊りボロディン

黄昏のワルツ(加古 隆) NHKにんげんドキュメント

シチリアーナ/Siciliano

 

 

 

「レット・イット・ゴー」[高木哲也/編曲]

「夢やぶれて」[高木哲也/編曲]

この譜面は、『ミュージカル映画 名曲セレクション 』『テーマソング セレクション 』にも収録されます。

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「めぐり逢い」[高木哲也/編曲]

この譜面は、「めぐりあい」の題名で、ぷりんと楽譜にあります。

この動画は、ギターを追加した演奏のようです。

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無伴奏チェロ組曲 第1番よりプレリュード」(バッハ)

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愛の夢 第3番/Liebestraum No.3」(リスト)

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「ジュ・トゥ・ヴ/Je Te Veux」(サティ)日渡奈那さんの演奏です。

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コーリング・ユー/Calling You

 

ロンドンデリー・エアー/The Londonderry Air[日渡奈那/編曲]

 

「ONLY TIME/オンリー・タイム」(エンヤ)

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平均律クラヴィーア曲集第1巻第1曲よりプレリュード」(バッハ)

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カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲(マスカーニ)

 

ピアノソナタ第8番「悲愴」より第2楽章(ベートーヴェン

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スカボロー・フェア/Scarborough Fair

 

WILD CHILD/ワイルド・チャイルド(エンヤ)

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ラルゴ/Largo(ヘンデル

 

「Letters」(Arico)ドラマ『愛をください』

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アヴェ・マリアAve Maria」(シューベルト

(この動画は、江部さんと田嶌道生さんの編曲を合わせたもの)

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「清き流れ/Etude No.1」(タレガ)

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弦楽四重奏曲第77番「皇帝」より第2楽章(ハイドン

 

「カヴァティーナ/Cavatina」(ジョン・ウィリアムズ)映画『ディア・ハンター

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「風笛」(大島ミチル) NHK連続テレビ小説『あすか』

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「タイスの瞑想曲」(マスネ) この演奏は『ポップ・クラシック』の編曲です。

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パリは燃えているか」(加古 隆)NHKスペシャル映像の世紀

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「主よ、人の望みの喜びよ/Jesus,Joy of Man's Desiring」(バッハ)

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タイム・トゥ・セイ・グッバイ/Time To Say Goodbye(Con Te Partirò)

 

「家路」(ドヴォルザーク[日渡奈那/編曲]

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世界の車窓から」(溝口 肇)

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アメージング・グレース/Amazing Grace

 

「Aphrodite/アフロディーテ」(S.E.N.S.NHK特集『海のシルクロード

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別れの曲(ショパン[編集部/編曲]

 

ノクターン 変ホ長調」(ショパン

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ニュー・シネマ・パラダイス/Nuovo Cinema Paradiso」(モリコーネ

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「カノン」(パッヘルベル[日渡奈那/編曲]

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「放課後の音楽室」(ゴンチチ[編集部/編曲]

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「G線上のアリア」(バッハ)

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Eyes On Me(フェイ・ウォン)『ファイナルファンタジーVIII[編集部/編曲]

 

ダッタン人の踊りボロディン

 

「黄昏のワルツ」(加古 隆)NHKにんげんドキュメント

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シチリアーナ/Siciliano

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動画は、2001年版の記事を参照して下さい(7/8、7/9)。

6月の作業(2022年)

6月29日

『くつろぎのソロ・ギター』(2020/8/7記事)に動画を追加

 「ウォーター・イズ・ワイド」 

 

『こころやすらぐ ソロ・ギター』(2020/10/24記事)に動画を追加

 「G線上のアリア」

 

ビートルズ vol.1』(2020/5/8記事)に動画を追加

 「ノルウェーの森」⑥D[D]

 

スタジオジブリ作品集 改訂版 「ポニョ」まで』(2020/9/19記事)に動画を追加

 「あの日の川」

 

6月30日

『ギターで謳(うた)う 阿久悠の世界』(2020/9/10記事)に動画を追加

 「五番街のマリーへ」

 

『こころやすらぐソロ・ギター Vol.2』(2021)(2021/10/2記事)に動画を追加

 「ラプソディー・イン・ブルー」[A-D-A]

 『極楽ソロギターサウンド 2007』に、この曲の[G]の編曲があります。

 

『クリスマスソング セレクション』(2020/11/12記事)に動画を追加

 「恋人達のクリスマス」(マライヤ・キャリー)(高木哲也/編曲・推定)

 

 

ゴジラ」の編曲には、ソロとデュオがありました。

フェイスブックグループ『ギタリスト江部賢一作品を弾くギタリストの会』の投稿で、気が付きました。

ソロはダウンロード譜、デュオは『現代ギター』2006年4月号にあります。

 

 

 

 

「ウォーター・イズ・ワイド」 『くつろぎのソロ・ギター』(2020/8/7記事)

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「G線上のアリア」 『こころやすらぐ ソロ・ギター』(2020/10/24記事)

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ノルウェーの森」⑥D[D] 『ビートルズ vol.1』(2020/5/8記事)

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「あの日の川」

 『スタジオジブリ作品集 改訂版 「ポニョ」まで』(2020/9/19記事)

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五番街のマリーへ」

 『ギターで謳(うた)う 阿久悠の世界』(2020/9/10記事)

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ラプソディ・イン・ブルーより」(ガーシュウィン

 『こころやすらぐソロ・ギター Vol.2』(2021年改訂版)(2021/10/2記事)

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「恋人達のクリスマス」(マライヤ・キャリー)(高木哲也/編曲)

 『クリスマスソング セレクション』(2020/11/12記事)

youtu.be

 

 

中川イサトさん追悼

中川イサトさん(Facebookより)

中川イサトさんが4月7日に亡くなったそうです。75歳でした。

五つの赤い風船」のメンバーとして知っている方もいるかも知れません。

最近では、押尾コータローさんの師匠として紹介されることが多かったように思います。

 

 

www.asahi.com

 

経歴の詳しい記事です。

tower.jp

 

ameblo.jp

 

 

『大人のギター ギター俱楽部 Vol.9』(ヤマハ/2005年)に、プロフィールが掲載されていました。

 

中川イサト(なかがわ・いさと)

1947年大阪生まれ。高校2年で音楽に目覚め、軽音楽クラブのハワイアン・バンドに参加。最初に買った楽器はウクレレだった。17歳でP.P.M.[ピーター、ポール&マリー]コピーバンドを見て刺激を受け、その影響でギターを買う。

高校卒業後もキングストン・トリオやP.P.M.スタイルのバンドで活動するが、ひょんなことから西岡たかしと知り合い、伝説的フォーク・バンド「五つの赤い風船」を結成しレコード・デビュー。しかし、音楽的な方向性の違いで1969年に脱退。

その後は多くの歌手達のバック・ギタリストを務める一方で、ソロ・アーティストとして独自のギター・ミュージックの追究を開始し1970年から2003年の間に19枚のアルバムをリリース。

1996年からはドイツでのCDのリリースをキッカケに、ドイツ・ベルギー・ハンガリー・スイス・イタリアなどのヨーロッパ各国でのコンサート活動も積極的に行い、同時に海外から多くのギタリストを招聘して日本全国でコンサートを行う。

2003年には台湾のプロデューサー/ギタリストのファン・チア・ウェイ氏と知り合い、同じアジア圏でのギター・ミュージックの交流を図るために、現地大学でのコンサートや『Solar Wind』を始めとするCDの発売およびギター・ブックや楽譜集の出版を行なう。

一方で2004年9月にはアメリカのデトロイトでコンサート、ミュリエル・アンダーソン招聘して全国7カ所でのコンサートなど、相変わらず精力的に活動。作曲活動も含め、ひたすらギター・ミュージックを追求している。

 

 

 

イサトさんは、(スチール弦)アコースティックギターによるインストゥルメンタル演奏の、日本における先駆者でした。

 

筆者は、学生のときに、ギターを始めました。歌の伴奏をするためだったので、手にしたのはフォークギターでした。

その頃、イサトさんの「Opus 1310」を弾いてくれた人がいて、なんて格好良いんだと感激しました。その人に楽譜を借りて、練習に熱中したものです。

初めて弾いたオープンチューニングの曲も、イサトさんの「きつねの嫁入り」でした。

イサトさんの作品を通じて、ギターの楽しさを知りました。ご冥福をお祈りいたします。

 

 

 

「Opus 1310」御本人の演奏。アドリブが入っています。1310=イサトです。

youtu.be

「Opus 1310」楽譜どおりの演奏です。

youtu.be

「きつねの嫁入り」

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押尾コータローさんのインタビュー。イサトさんにも触れています。

jp.yamaha.com

 

 

チェット・アトキンスの採譜

チェット・アトキンス 私とギターの物語』表紙(リットー/2021年)

チェット・アトキンスは、生まれたのも亡くなったのも6月でした(1924年6月20日~2001年6月30日)。

 

チェットは、筆者の世代にとっては、やはり憧れの的であった。

かつてビートルズジョージ・ハリソンがデビューしたての頃「チェット・アトキンスのように弾きたい」とインタビューに答えていたのを思い出す。

チェットはギタリストとしてだけではなく、カントリー・ミュージックそのものの普及や、レコーディング・プロデューサーとしての仕事にも力を注ぎ、アメリカの音楽界に多大な影響を与えた。また、ガットギターの修得にも努力を惜しまなかったようで、セゴビアのレッスンまで受けたのは有名な話だ。

チェットのギター・スタイルは基本的にソロギターであり、リズミックなベース・ラインをからませたソロ・アレンジは、他の追随を許さないものがある。そのほかにも、ギターのメカニズムを最大限に発揮した、すばらしい作品・アレンジを残している。

『現代ギター(1995年11月号)』

「アコースティック・ギタリスト研究」より抜粋

 

えべけんさんは、チェット・アトキンスの「星に願いを」「虹の彼方に」「クロウ」を採譜しています。

「星に願いを」と「虹の彼方に」は、ハーモニクスを多用した複雑なものです。チェットの演奏の見事さは勿論ですが、えべけんさんの採譜にも感心してしまいます。

 

 

「星に願いを(チェット・アトキンス)」(採譜)

 

クラシック・ギターソロのための ポピュラー・コレクション vol.1』

(現代ギター社/2005年)(2020/8/23記事)

チェット・アトキンスの採譜。

初出は、『現代ギター(1996年10月号)』(2020/5/30記事)。

 

「星に願いを(チェット・アトキンス)」[C]


www.youtube.com

「星に願いを(チェット・アトキンス)」[C]


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「星に願いを(チェット・アトキンス)」[C](2024/2/28追記)


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「虹の彼方に(チェット・アトキンス)」(採譜)

 

『大人のギター ギター倶楽部 第9号』(ヤマハ/2005年)(2020/8/13記事)

えべけんさんの担当記事は「コピー名演1曲完全再現!虹の彼方に」。

チェット・アトキンスの、ハーモニクスを多用したバージョンです。キーは⑥D[A]。

 

「虹の彼方に(チェット・アトキンス)」⑥D[A]


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「ザ・クロウ(チェット・アトキンス)」(採譜)

 

クラシック・ギターソロのための ポピュラー・コレクション vol.2』

(現代ギター社/2005年)(2020/8/25記事)

チェット・アトキンスの採譜。

初出は『現代ギター(1995年11月号)』。

 

「ザ・クロウ(チェット・アトキンス)」[A] 2:43~5:05 

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