チェット・アトキンスは、生まれたのも亡くなったのも6月でした(1924年6月20日~2001年6月30日)。
チェットは、筆者の世代にとっては、やはり憧れの的であった。
かつてビートルズのジョージ・ハリソンがデビューしたての頃「チェット・アトキンスのように弾きたい」とインタビューに答えていたのを思い出す。
チェットはギタリストとしてだけではなく、カントリー・ミュージックそのものの普及や、レコーディング・プロデューサーとしての仕事にも力を注ぎ、アメリカの音楽界に多大な影響を与えた。また、ガットギターの修得にも努力を惜しまなかったようで、セゴビアのレッスンまで受けたのは有名な話だ。
チェットのギター・スタイルは基本的にソロギターであり、リズミックなベース・ラインをからませたソロ・アレンジは、他の追随を許さないものがある。そのほかにも、ギターのメカニズムを最大限に発揮した、すばらしい作品・アレンジを残している。
『現代ギター(1995年11月号)』
「アコースティック・ギタリスト研究」より抜粋
えべけんさんは、チェット・アトキンスの「星に願いを」「虹の彼方に」「クロウ」を採譜しています。
「星に願いを」と「虹の彼方に」は、ハーモニクスを多用した複雑なものです。チェットの演奏の見事さは勿論ですが、えべけんさんの採譜にも感心してしまいます。
「星に願いを(チェット・アトキンス)」(採譜)
『クラシック・ギターソロのための ポピュラー・コレクション vol.1』
(現代ギター社/2005年)(2020/8/23記事)
チェット・アトキンスの採譜。
初出は、『現代ギター(1996年10月号)』(2020/5/30記事)。
「星に願いを(チェット・アトキンス)」[C]
「星に願いを(チェット・アトキンス)」[C]
「星に願いを(チェット・アトキンス)」[C](2024/2/28追記)
「虹の彼方に(チェット・アトキンス)」(採譜)
『大人のギター ギター倶楽部 第9号』(ヤマハ/2005年)(2020/8/13記事)
えべけんさんの担当記事は「コピー名演1曲完全再現!虹の彼方に」。
チェット・アトキンスの、ハーモニクスを多用したバージョンです。キーは⑥D[A]。
「虹の彼方に(チェット・アトキンス)」⑥D[A]
「ザ・クロウ(チェット・アトキンス)」(採譜)
『クラシック・ギターソロのための ポピュラー・コレクション vol.2』
(現代ギター社/2005年)(2020/8/25記事)
チェット・アトキンスの採譜。
初出は『現代ギター(1995年11月号)』。
「ザ・クロウ(チェット・アトキンス)」[A] 2:43~5:05