江部賢一ファンクラブ(私設)

ギターの名編曲者、江部賢一さんの仕事を、記録します。

真空間 サウンド・トライアル [補足記事]

 

えべけんさんのライヴ「真空間 サウンド・トライアル」について、記事にしました。

(2023/8/2記事)

ebe-kenfan.hatenablog.com

 

1984年度の『現代ギター』誌から、補足します。

 

 

真空間 サウンド・トライアル」は、1984年度に開催されていたライヴです。

結果的に5回、開かれました。

『現代ギター』に特集のページがあり、開催月の号に予告、2か月後の号にレポートが出ていました。

終了の報告は、『現代ギター』(1985年3月号)に掲載。

 

 

Stage1 (1984年5月23日) 『現代ギター』(1984年7月号)にグラビア、レポート

 長塚節(ギター)、松山邦子(キーボード)

 「ギターとキーボードによるNew Sound Project」

 

Stage2 (1984年6月23日) 『現代ギター』(1984年8月号)にレポート

 西畑勝(ギター)、堀井義則(ギター)

 「2つのギターによるNew Acoustic Music」

 

Stage3 (1984年8月23日)

 ジョアン杉田(ギター)

 「夏の夜のブラジリアン・ギター」

 

Stage4 (1984年9月23日) 『現代ギター』(1984年11月号)にレポート

 江部賢一(ギター、シンセサイザー

 「ギター・アドベンチャー

 

Stage5 (1984年11月23日)

 長塚節(ギター)、二橋潤一(キーボード)デュオ・セッション

 (演奏者の健康上の理由で中止)

 

Stage5 (1985年1月23日) 『現代ギター』(1985年3月号)にレポート

 鈴木英夫(フラメンコギター)、小原正裕(アコースティックギター)デュオ

 「地平線の彼方」

 (6として予定されていたものが、5に繰り上げ)

 

 

 

えべけんさんの回の予告が、『現代ギター』(1984年9月号)に出ていました。

画像と抜粋を引用します。

 

『現代ギター』(1984年9月号)

真空間 サウンド・トライアル」Stage4 予告

Stage4の聴きどころ

 

噂の江部賢一の登場である。彼はまだ表立ったコンサート活動はあまりしていないが、アレンジャーとして極めて有名な人である。

 

日音から発売されたポピュラー・アレンジ集『華麗なるギター・ソロ・アルバム』①②は、ギターソロによるポピュラー・アレンジとしては、ほとんど初めて出たまともなもので、多くのファンに愛用されている。この曲集が彼の名を一挙に知らしめたのである(実は③もあるんですねえ、知らなかったでしょう。比較的マニア・ライクな曲が収められています)。

 

彼の人となりは、本誌7月号の「ギターライフのポイント」を参照して頂きたいが、ギター・テクノロジーに関しては、かなり早くから注目していた一人である。それだけに電気に関してはめっぽう造詣が深く、つまり、ギター・テクノロジーのハード・ソフトおよびその操作(演奏も含めて)すべてに精通しているわけだ。

 

今回のコンサートは「ギター・アドベンチャー」と題され、クラシックの名曲を現代風にアレンジし、コンピューターとエレ・アコで聴かせる。

使用機材は、エレ・アコPA15ヤマハのMSXコンピューターCX5F、ヤマハリズムマシンRX15。CX5にはシンセサイザー・ユニットが接続され、江部自身によるプログラミングで驚異的なサウンドを奏でる。

 

演奏曲目としては、

アラビア風奇想曲(タレガ)、スペイン舞曲第5番(グラナドス、亡き王女のためのパヴァーヌラヴェル)、アランフェス第2楽章(ロドリーゴ)、練習曲第1番(ヴィラ=ロボス)、ヴォカリーズ(ラフマニノフ)など、お馴染みの曲ばかりだが、名調理師・江部賢一の手によってどのように料理されるか、興味深いところだ。     

 

『現代ギター』(1984年11月号)のレポートには、「スペイン舞曲第5番」(=アンダルーサ)は出ていません。また、使用楽器はPA19Gとなっています。

 

引用の中で、『華麗なる~』の③としている本は、『永遠のスタンダード・ミュージック』(2020/4/4記事)のようです。

 

 

 

 

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