ギタードリーム(Guitar dream) No.21(2010年3-4月号)
ホマドリーム発行(2010年3月6日)
ISBN978-4-86247-721-7
20号の予告では2月発売となっていましたが、ひと月遅れました。
前年末に菅原 潤さんが亡くなり、発行人は竹内永和さんに、編集人は玉置義弘さんに引き継がれました。
第21号の目次 (黒の太字は楽譜のある曲)
Interview & Talk & Report
○ 巻頭ロング・インタビュー(菅原 潤・玉置義弘)/山下和仁
○ 特別記事 追悼/菅原 潤
○ 新・話題のアーティスト⑩(玉置義弘)/樋浦靖晃(ギタリスト)
○「今日も元気、ギターが楽しい」㉑(マリアデュオ)/田中幹人(クラスタ店長)
Great Guitarist Composers
○ 森に夢見る㉑[パラグアイの“ ギターの詩人”アグスティン・バリオスの生涯]
(リチャード・ストーヴァー)[最終回]
○ フェルナンド・ソルの生涯㉑[最新データによる](ブライアン・ジェファリ)
Regular Articles
○ クール・アレンジメンツ㉑(竹内永和)
「ラ・クンパルシータ」(ロドリゲス)、「鳥の歌」(カタルーニャ民謡)
○ 新マエストロ養成講座⑧[芸術性を高める](長谷川郁夫)
○ 12の練習曲プロジェクト⑨(佐藤弘和)エチュード第9番
○ ギターのツボ㉑[テクニック再考](毛塚功一)[スケールその3]
○ ヴィラ=ロボス作品の技巧分析と解釈⑤(アベル・カルレバーロ)
○ ギタリスト紹介㉑/井桁典子
○ サークル紹介㉑(田口秀一)/ポーコ・ア・ポーコ
Music & Notes
○ ギターグルメのためのレパートリー〈今月の楽譜〉
「6つのディヴェルティメント(第2集)」第1・2番(ソル)
「菅原 潤の名による子守歌」(佐藤弘和)(菅原 潤の思い出に)
「24のデュエットop.27より第24番」(カルッリ)[二重奏]
「最後の日の物語」(冨山詩曜)
「ヘンデルの主題によるシャコンヌ」(二橋潤一)[三重奏]3/3(結)
「途切れない会話」(壺井一歩)[四重奏](菅原 潤に献呈)
「The Beginning『レッドクリフ』より」(岩代太郎)平倉信行・編曲[四重奏]
「ディヴェルティメント」は、菅原さんが作成していた『ソル全集(ソル倶楽部編)』[ホームページ上のPDF資料]からの引用。愛奏曲だったそうです。CD未収録。
Information
コンサートガイド、話題のCD(真岡潤)、全国ギター教室・サークルガイド
付録CD収録曲
CD
掲載楽譜の演奏に加えて、下記の3曲を収録。
「ロンド『管弦楽組曲第2番』より」(バッハ) ポーコ・ア・ポーコ演奏
「さくら(日本古謡)」藤井眞吾・編曲 井桁典子&藤井眞吾・演奏
インタビューは、山下和仁さん。
菅原 潤さんが入院先からメールで行い、玉置さんが補足したものだそうです。
追悼/菅原 潤
追悼文を寄せた方/
濱田滋郎(音楽評論家)、濱田三彦(ギタリスト)、日本ギター連盟、菊地通介(日本ギタリスト協会委員長)、本木盛夫(日本・スペインギター協会会長)、長尾和彦(日本ギター合奏連盟理事長)、柴田健(ギタリスト)、マターニャ・オフィー(ギター史研究家)、パヴェル・シュタイドル(ギタリスト)、菅原しのぶ(夫人・ギタリスト)
略歴も掲載されました。(詳細は、2021/8/19記事)
菅原 潤(1956~2009)
1956年、岩手県一関市に生まれる。岩手県立一関第一高校卒業。中学時代より兄の影響でクラシックギターを始め、通信教育により独習。高校時代はブラスバンド部に所属。専門学校を卒業後、会社員生活を経て『現代ギター』誌編集長に就任。2004年現代ギター社を退社後、(株)ホマドリーム設立。2006年「ギタードリーム」創刊。自ら編集長を務め第20号まで編集。2009年12月30日午後5時5分、甲状腺未分化癌にて死去。
ギターを始めた当初より楽譜を収集、80年代初めには研究誌『ギター古典ノ薫リ』を発刊。海外の図書館からマイクロフィルムや書籍などを取り寄せ、ギター史の研究にいそしむ。とくにフェルナンド・ソルの研究に関しては、世界的に知られる存在であった。
また、国内外のギタリストたちとの交流も多く、若手ギタリストの育成、コンサート主催、出版に大きく貢献した。
「ラ・クンパルシータ」(ロドリゲス)竹内永和・編曲
この動画は長野文憲・編曲のものです。
「鳥の歌」(カタルーニャ民謡)竹内永和・編曲
「エチュード 第9番」(佐藤弘和)(2022/2/19追記)
「6つのディヴェルティメント(第2集)」全曲(ソル)
「6つのディヴェルティメント(第2集)」第1番(ソル)
「6つのディヴェルティメント(第2集)」第2番(ソル)
「菅原 潤の名による子守歌」(佐藤弘和)
「菅原 潤の名による子守歌」(佐藤弘和)(2022/4/30追記)
「24のデュエットop.27」より第24番(カルッリ)
「最後の日の物語」(冨山詩曜)
「途切れない会話」(壺井一歩)
「21号にはアレンジではなくオリジナルを書いてくれ」「ショスタコーヴィチの『交響曲第5番』の第3楽章のような音楽」「親密な者どうしの真心あふれる真実の会話のやりとり」「タイトルは『途切れた会話』がいい」「非献呈者は私で」。
昨年の12月12日、菅原さんからもらったメールにはそう書いてあった。
完成したのは結局1月3日の夜。ほんの少し間に合わなかった。
タイトル以外、ご注文どおりの作品に仕上がったと自負している。
(楽譜紹介から抜粋引用)
「The Beginning~『レッドクリフ』より」(岩代太郎)平倉信行・編曲
CD収録の曲
「さくら」 藤井眞吾・編曲