えべけんさんの、楽器についての記述を探してみました。
『現代ギター』(1984年7月号)「ギターライフのポイント」より抜粋
[楽器遍歴、現在の使用楽器、楽器観について]
最初のは何だったんだろうな。確か鉄弦だったと思います。
クラシックに開眼した時に5・6千円のを買って、その後2万円のを買って。
名前は覚えていませんねえ。大体あまり楽器には、こだわらないからね。
最近ですよ、いろいろ買い始めたのは。
銘器に対する憧れということは、なかったですねえ。
今も本当に愛用しているというのは、ないですね。
とりあえず持っているのは、タカミネのエレアコ、イバニーズのエレキ2本。クラシックでは最近ヤマハのGC20を買いました。
あと、つい最近モーリスのソリッド・スタイルのエレアコを買ってしまいましたよ。あれは、コスト・パフォーマンス最高。深夜の練習用としてもいいし(笑)。
楽器観というのもないんだけど、まず弾きやすさでしょうね。手が小さいものだから、大きいのはダメです。音はスコーンと乾いた音が出るのがいいですね。南米のギタリストのようなね。
「最初の鉄弦」については、同じ記事の最初の方で言及されたものかも知れません。
同じ記事の前の方で、最初に弾いたギターのことを書いています。
時期を考えると、「最初の鉄弦」とは別のものと思われます。(追記)
おふくろの実家に、おふくろが女学生時代に使っていたというギターがありまして[中学生の時、ウッド・ベースの練習として]始めたんです。
『現代ギター』(1999年12月号)の連載「クロスオーバーギター研究」に、エレアコの記述があります。(2023/3/12追記)
[野外での演奏や広い会場などでは]生ギターの音量の無さを痛感するものだ。また異種楽器とのアンサンブルでは、エレアコやギターアンプを使わないとやってられない。
筆者もエレアコを使い出してから随分と経つが、実際の現場での音量バランスや音色にはいつも悩まされてきた。
筆者の使っているエレアコ(ガット)は、タカミネの初期のカッタウェイ・モデルで、ボリュームとトーンのつまみが2つだけというシンプルなもの。
なかなか低音がうまく出てくれないので、なんとか外部アンプでトーンを補正しながら、だましだまし使っている。
最近のエレアコはピックアップの性能もかなり良くなってきているので買い換えたいのだが、もうすっかり手になじんでしまっているので、なかなかそれができないでいる。
エレアコの利点は、やはり音量のマージンが稼げるところだ。
『現代ギター』(2000年4月号)の連載「クロスオーバーギター研究」には、エレキギターのことが書いてあります。
今年の正月にNHK-BSでやっていた、ジェフ・ベックのライヴを見た人も多いと思うが、ん~実にカッコよかった。[中略]
実は、この放送を見たあと無性にストラト[ストラトキャスター]が欲しくなり、とうとう買ってしまった。フェンダージャパンだけど⋯。
『さらりと弾けるクラシックギター』(ヤマハ 2009年)に、小さな記事あり。
「現役プロ・ギタリストたち15人の弦と愛器、大公開」
① 現在メインで使用されているギター
② そのギターに使用している弦のメーカーと種類
③ その弦を使用している理由
④ ギターの手入れ(メンテナンス)
⑤ 手や爪などの手入れ
えべけんさんの回答
① YAMAHA GC-31、TAKAMINE PT-150
② オーガスチン赤・黒、プロアルテなどいろいろ
③ 手に入りやすい。安定していて切れにくい
④ 弦を張り替えるときに丁寧に汚れを落とすくらいで、他は特にやっていません。
⑤ 右手の爪は、ふつうに少し伸ばして、ヤスリで磨いています。
回答者は、荘村清志さん・山下和仁さん・鈴木大介さん等。えべけんさんの回答は、他の方の半分以下の字数でした。
ヤマハ GC20の商品説明は、見つかりませんでした。
ハカランダを使用した、上級モデルだったようです。(追記)
ヤマハ GC-31は、生産完了品。
「クラスを超えたふくよかで繊細な響きで、弾き応えのあるギターです。表板は、えぞ松単板、裏板・側板はインドローズ単板」と商品説明にあります。
タカミネ PT-150は、カッタウェイのエレガットかも知れません。
ライヴでタカミネのエレアコを使った、と何度か言及がありました。
モーリスのソリッド・スタイルのエレアコは、「Morris S-1 Sound Circus」かも知れません。これは、アンプ内蔵のソリッド・エレアコ・ギター。
モーリスのエレアコはサウンドサーカスとしましたが、他の記録から、グルーヴィン・シリーズ(PA-19G)だったようです。(2023/8/31追記)
「Morris Sound Circus」について(2023/3/15追記)
モーリスのサウンド・サーカスは、アンプとスピーカーを内蔵したミニ・ギター。
S-1はスチール弦モデル、S-2はガット弦モデルだったようです。
ヘッドに「Morris SOUND CIRCUS SERIES」とありますが、型番の有無は不明です。
S-2は、ネックの幅が広く、フレット・マークは無し。
このブログ(2017年1月25日)に記事があります。