番外編でクリスマスの曲集を取り上げます。
『クラシカル・クリスマス~21のクリスマスの歌~』は、佐藤弘和さんの監修・編曲。
副題は「ギター・ソロのための」。現代ギター社の発行(2013年11月10日)。
21曲、五線譜のみ、51ページ。
ISBN978-4-87471-545-1
佐藤さんの書いた「序」と「曲目解説」があります。他に「編曲者プロフィール」。
「序」の抜粋を引用します。
ギターやギターに関することがクラシック音楽の表舞台に少しでも登場すると嬉しいものです。「きよしこの夜」に関するエピソードもそのようなものでしょう。1818年に作られたこの曲の初演がギター伴奏だったというのですから。
そんなクリスマスに関する曲をいろいろ合わせて21曲集めてみたのが本曲集です。
(どの曲も)易しく弾けて楽しめる内容になっていると思います。クリスマスを迎えるアドヴェントの期間、家庭や親しい仲間同士でのクリスマスのパーティやイベントなどでどうぞお楽しみ下さい!
聖母マリア頌歌集~芳志戸幹雄讃歌
アルカデルトのアヴェ・マリア
アヴェ・マリア(バッハ/グノー/タレガ)原曲
タンティ・アンニ・プリマ(ピアソラ)
パストラーレOp.13-5(ソル)原曲
パストラーレOp.32-3(ソル)原曲
パストラーレOp.21-16(カルカッシ)原曲
パストラーレ~クリスマス協奏曲より(コレッリ)
小さな羊飼い(ドビュッシー)
クリスマスの歌(バリオス)原曲
聖母の御子(カタルーニャ民謡~リョベート)原曲
クリスマスの歌(佐藤弘和)
きよしこの夜~1833年オリジナル・バージョン(グルーバー)
きよしこの夜~通常バージョン
クリスマス讃美歌メドレー[もろびとこぞりて~牧人羊を~ああベツレヘムよ]
荒野の果てに
オー・ホリー・ナイト(アダン)
原曲はオリジナル作品。
「クリスマスの歌」佐藤弘和・作曲。『季節をめぐる12の歌』(現代ギター社 2002年)に収録されたものの改訂版です。
他は、すべて佐藤さんの編曲。
「聖母マリア頌歌集」(芳志戸幹雄・編曲)は、全音のギターピースにあったようです(1980年刊?)。佐藤さんは再編曲の際、手元になく絶版で、借りて使ったとのこと。
現在『全音ギターピース復刻セレクション~愛のロマンス~』に収録、販売されています。
YouTube「しんちゃん」さんが、この本の動画を、多く作成されています。
「聖母マリア頌歌集~芳志戸幹雄讃歌」
この音源は、元になった演奏のようです。
「アルカデルトのアヴェ・マリア」
「アヴェ・マリア」(バッハ/グノー/タレガ)
「タンティ・アンニ・プリマ」(ピアソラ)
「パストラーレOp.13-5」(ソル)
「パストラーレOp.32-3」(ソル)
「パストラーレOp.21-16」(カルカッシ)
「パストラーレ~クリスマス協奏曲より」(コレッリ)
「小さな羊飼い」(ドビュッシー)
「クリスマスの歌」(バリオス)途中、ハーモニクスが入ります。
「聖母の御子」(カタルーニャ民謡~リョベート)
「聖母の御子」(カタルーニャ民謡~リョベート)(2021/12/24追記)
「クリスマスの歌」(佐藤弘和・作曲)
「きよしこの夜~1833年オリジナル・バージョン」(グルーバー)(2023/11/30追記)
「きよしこの夜~1833年オリジナル・バージョン」(グルーバー)
「きよしこの夜~通常バージョン」(2023/11/30追記)
「きよしこの夜~通常バージョン」
佐藤弘和さんの2つの編曲と、デ・ラ・マーサのもの。
「クリスマス讃美歌メドレー」[もろびとこぞりて~牧人羊を~ああベツレヘムよ]
村治佳織さんのために編曲されたもの。(2024/1/31追記)
村治さんには「ホワイト・クリスマス」の編曲も提供されたそうです。
「荒野の果てに」
「オー・ホリー・ナイト」(アダン)
この曲集には収録されていませんが、村治さんに提供された「ホワイト・クリスマス」の編曲です。配信盤のボーナス・トラックだったようです。(2024/1/31追記)
鈴木大介さんのブログに、この本に関連する記述がありました。(2024/1/31追記)
22日も23日も、相手こそ違えど、佐藤弘和さんの編曲のバッハ/グノーのアヴェ・マリアを演奏しました。
これは昔、ラジオの特番収録のために編曲していただいたもので、本来なら平均律クラヴィーア曲集の第1巻第1番の前奏曲が伴奏部の元になっているのですが、ここに無伴奏チェロ組曲第1番の前奏曲が混ぜてあり、とても効果的なアレンジなのです。