番外編です。
「NHKニュース おはよう日本」で、大野雄二さんが取り上げられていました(2022/2/21放送)。
よくまとまっている記事が、ホームページにあります。
えべけんさんの編曲には、「ルパン三世」「小さな旅」があります。
ニュースで放送されたのは、インタビューの抜粋のような内容でした。
興味深いものだったので、文字に起こしました。
囲みの中は、大野雄二さんの言葉です。
80歳作曲家「小さな旅」「ルパン三世」大野雄二 サウンドの原点
NHKニュース おはよう日本(関東甲信越)2022年2月21日(月)
[BGM/小さな旅]
[高瀬耕造アナウンサー]
聞こえてきましたのは、毎週日曜の朝に放送されているNHKの番組「小さな旅」このテーマ曲です。これらの曲など長く愛される数々の音楽を生み出してきたのが、作曲家でジャズピアニストの大野雄二さんです。
[森下絵理香アナウンサー]
印象的なメロディーが多いですよね。そんな「大野サウンド」の原点には、オリジナリティーへの強い思いがあったと言います。
[高瀬アナウンサー]
大野さんのインタビューですが、こちらの首都圏ナビからもご覧になれます。
[報告・ナレーション/寺越陽子ディレクター]
[BGM/ルパン三世のテーマ2021]
80歳になった今もステージに上がる大野雄二さん。
[BGM/愛のバラード(『犬神家の一族』テーマ)]
一度聞けば耳に残る、オリジナリティーあふれる楽曲。映画やテレビ、CMなど沢山の曲は「大野サウンド」とも呼ばれてきました。
俺なんかさピアノ弾きから始まっているから、やっぱりね、お客さんから褒めてもらえるほどね、嬉しいことはないの。
しかし大野さんの音楽の始まりは、オリジナリティーとはかけ離れていたといいます。
ほとんど学校の勉強をしなくて、ずーっとジャズにのめりこんじゃった。僕は本当にピアノをちゃんと習っていないので、練習っていうよりコピーです。自分がアイドルだと思っているプレーヤーの真似をする。
転機はプロとして活躍するようになった20代のとき。共演した憧れのジャズミュージシャンの演奏に衝撃を受けたのです。
コピーしてできたとしたら、それはまだコピーなんです。オリジナリティーってもんが加わんないと自分という意味が、まあ無いというかね。
これを機に、作曲家に転身。自分だけの音楽を模索し始めます。
[BGM/小さな旅]
その中で生まれたのが「小さな旅」のテーマです。多彩なジャンルの音楽を取り入れながら、どこか郷愁を覚える「大野サウンド」を代表する作品です。
純日本というよりは僕が得意としているというか、ちょっとヨーロッパのイメージがある、広がりを出すようなサビにして、日本の原風景というか、そういうものもちょっと残しながら、まあ聴いたときになんか懐かしい感じ。夕方の、子どもが外で遊んでてそれで「ご飯ですよ」とかって呼ばれて、それぞれうちに帰っていくみたいな感じ。
[BGM/小さな旅(ピアノソロ)]
こうして生み出された大野さんの音楽は、時代を超えて愛されてきました。その訳をきくと、返ってきたのは意外な答えでした。
永遠に続くわけなんかないの。絶対に時代とかいろんなものでダメになってく瞬間っていうのが残酷なようであって、だからこそ人間っていうのは進化して、もっと頑張ろうっていうか、それの連続で80年経ったわけ。
「ルパン三世のテーマ2021」
「きのこの山」チョコレート菓子のCMソング
「小さな旅(ピアノソロ)」