『エレアコ・ギター・ソロ』は、記事(2020/4/19)にしていますが、出版案内から書いたものでした。
実物を確認したので、改めて記事にします。
『ザ・エレクトリック・アコースティック・ギターソロ Vol.1』は、東京音楽書院の発行(1991年5月25日)。
副題は「ハイテクニカル・フィンガーピッキングによるニューアレンジシリーズ」です。カセットテープ1本が付録。
外箱(26.5×19×2㎝)には「カセットミュージックブック」とあります。
商品番号は MMB-1003 。このシリーズの3冊目のようです。
「ロックバージョン」となっていますが、続刊は不明です。
ISBN4-8114-4164-3
はじめに
ソロギターの魅力は何と言っても音楽を完全な形で一人で演奏できるところにある。もちろんそれなりの苦労があって、メロディーとベースの音域が拡がり過ぎて指がとどかないとか、逆に音域が狭過ぎてコードが入れられないとか、ソロギターゆえの悩みは尽きない。しかしそれはアレンジによってカバーできる部分でもあり、しっかりと計算された良いアレンジのソロギターは、ピアノソロやバンド演奏に負けないくらいの表現力を持つものだ。
クラシックの世界ではあたりまえに行なわれてきたソロという形態でロックの曲をやるとどうなるか、というのが本書の主旨だ。
ここに収められた5曲とも、かなり高度なテクニックを要求するが、なかなかおもしろいソロアレンジに仕上がったのではないかと思っている。コンサートやパーティーでの使用にも十分堪えるものなので大いに活用していただきたい。
楽譜冊子のサイズは、B5判 。
五線譜(タブ譜併記)、コードネーム付き。各曲に解説があります。
いとしのレイラ (エリック・クラプトン) [Dm-E-C]
哀しみの恋人達[恋人たち](ジェフ・ベック) ⑥D[Am]
孤独のメッセージ (ポリス) [C♯m]
イマジン (ジョン・レノン) [E]
哀愁のヨーロッパ (サンタナ) [Bm]
「イマジン」は[E]。エンディングで[G]に転調します。最後のコードは E 。
『ジョン・レノン』(2020/5/11)に収録された「イマジン」は、[D](⑥D)のものでした。
「いとしのレイラ」
「哀しみの恋人達(恋人たち)」
「孤独のメッセージ」
「哀愁のヨーロッパ」
『エレアコ・ギター・ソロ』 についてのページがありました。原曲も紹介されています。
『現代ギター』1991年7月号の新刊案内(菅原潤)に紹介されていました。
江部賢一編曲/ザ・エレクトリック・アコースティック・ギターソロ Vol.1
(22頁+解説6頁+カセット)。東京音楽書院。
ロックの名曲をエレアコのソロで弾くとどうなるかという趣旨で編まれた曲集。
いとしのレイラ(E・クラプトン)、哀しみの恋人達(J・ベック)、孤独のメッセージ (ポリス)、イマジン(J・レノン)、哀愁のヨーロッパ(サンタナ)が、いつもながらの名編曲で収められています。
イマジンは現代ギター社の竹内編がすでにありますが、他は初めてのソロ編曲でしょう。五線とタブの2段譜。
編曲者自身による模範演奏つき。2060円(税込み)。お勧め。
このシリーズについて、紀伊國屋書店ウェブストアに書誌情報がありました。
『カセットミュージックブック 2』
インザネイムオブラブ・会いたい・ジプシー 東京音楽書院(1991/05発売)
ISBN4-8114-9502-6
『2』が出版されているので、『1』もあったのでしょう。
該当する出版年鑑に、東京音楽書院の本は記載されていませんでした。
『1』と『2』については、ギターの本なのか、えべけんさんの著作なのか不明です。
THE ELECTRIC ACOUSTIC GUITAR SOLO Vol.1(Cassette Music Book)
[Rock Version]
Arranged by Ken-ichi Ebe
Tokyo Ongaku Shoin / Shoin Music Pub. Co.,Ltd.(1991)
CAUSE WE'VE ENDED AS LOVERS/Jeff Beck
MESSAGE IN A BOTTLE/Police
IMAGINE/John Lennon
EUROPE/Santana