『現代ギター』誌の、えべけんさんの記事・連載(編曲以外)は、以前(2020/5/6)にも取り上げましたが、他にもあったので、補足します。
1991年7月号 「コンピュータ浄書ソフトはここまで来た」
(「特集・楽譜の知的管理術」の一部)
様々な楽譜ソフトウェアの印刷例を並べ、比較する記事でした。
記事の抜粋を引用します。(2021/7/12追記)
久々の原稿依頼はコンピュータ関連、腕が鳴るワイ。
楽譜浄書とは
浄書。ふだんあまり聞かない言葉ですが、これは印刷に使われる楽譜を作る工程のことです。通常印刷物をつくる場合、必ず版下を作り、それをフィルムに撮って印刷となるのですが、この版下の段階が、楽譜の場合浄書と呼ばれています。
(その作り方は) 「手書き」。どちらかというと製図に近いやり方で、さまざまな製図用の道具を使いながら1小節ずつ書いていきます。
きれいに書くためには、音符同士の間隔や全体のバランスが、とても重要です。楽譜に対する美的感覚と経験がものをいう、「職人芸」が必要なのです。
ところが最近、それもここ1・2年のことですが、この楽譜浄書の世界にもコンピュータ化の波が押し寄せてきました(やっと本題に入れた)。
CAD(キャド)を使った楽譜浄書
CADというのは、ソフトやプリンターまで含めたコンピュータ製図のシステムのことで、これを楽譜浄書に取り入れようというわけです。
これらのシステムを導入している浄書屋さんも多く、(かなりの割合が)すでにコンピュータ浄書によるものです。
もうちょっと手軽に、キレイな楽譜を作る手段はないものかと探してみると、あるわ、あるわ。
楽譜浄書のできる音楽ソフト
音楽ソフトというと、ひと頃はシーケンサーソフトのことを指しました。(楽譜の印刷については)ほとんど実用になりませんでした。
しかし最近になってようやく、見られる楽譜が作れる音楽ソフト(ノーテーションソフト)が出てきました。
個人レベル・自宅レベルで浄書にせまる楽譜が作れるようになったことは、まことに素晴らしいことといえます。
[基本的な操作法の解説]
[代表的なソフトの紹介、印刷例、プリンターによる違い]
フィナーレ、アンコール、ミュージックプロ98
「久々の原稿依頼 」とありますが、「コンポーザー入モン」(1989年3月号まで)以来の記事でした。『現代ギター』誌の記事・連載(2020/4/17)参照。
2004年1月号 「ムリエル・アンダーソン(Muriel Anderson)」
(インタビュー聞き手・江部賢一)3ページ分
コンサートのために来日したムリエル・アンダーソンに、インタビュー。
ムリエルさんは、カレッジに入ってからクラシックギターを始めたそうです。それまでは、フォーク・ミュージックで活動していて、スチール弦のギターをフラットピックで弾いていたとのこと。チェット・アトキンスやレス・ポールとの親交を聞き、えべけんさんは実に羨ましそうな様子でした。