えべけんさんのプロフィール(現代ギター)に、執筆雑誌として、「スコアマガジン」、「コンピュータサウンド」が挙げられています。
えべけんさんは 、ヤマハ目黒音楽センターでシンセサイザーの教室を持っていました。
(『現代ギター』1987年2月号、初級レッスン室)
ライヴや、教則本の付属CD に、打ち込みの電子楽器を使っていたようです。
シンセサイザー(英語: synthesizer)は、一般的には主に電子工学的手法により楽音等を合成(英語: synthesize:シンセサイズ)する楽器「ミュージック・シンセサイザー」の総称。いろいろな音が作成・編集できる鍵盤楽器。電子楽器、音源と呼ばれることもある。
(ウィキペディアより引用)
『Oh!PC』の臨時増刊号として、1988年8月に出版されました。
その後、『ザ・コンピュータ』の臨時増刊号(季刊)として、1989年に「No.2」、「No.3」、「No.4」が出版されました。これで終了したようです。A4変型判。
「No.2」1989年1月10日発行 雑誌コード14160-1
「No.3」1989年4月10日発行 雑誌コード14160-4
「No.4」1989年7月30日発行 雑誌コード14160-7
コンピュータを利用した音楽制作についての雑誌です。
副題は、「これからコンピュータミュージックを始める人、始めたい人へ」。
ソフトウェア・MIDI機材、基礎知識などの記事が並んでいます。
MIDI(ミディ、Musical Instrument Digital Interface)は、電子楽器の演奏データを機器間で転送・共有するための共通規格である。1981年に公開された。
(ウィキペディアより引用)
『コンピュータサウンド』の1冊目(1988年)は、実物未確認です。
ネット上の画像を見る限りでは、えべけんさんの署名記事は、ないようです。
『No.2』にも、記事はありませんでした。
『コンピュータサウンド No.3』には、えべけんさんの記事がありました。
「ビギナーズ・ベーシック・マニュアル」のページで、「リズムパターンの研究2」を担当しています(14ページ分)。
「2」となっていますが、前号は別の筆者(高橋博昭さん)が書いていました。
今回は(ソフトウェアと標準音源を使って)具体的な楽器の用法、実際の楽曲におけるリズムパターンの打ち込みを考えてみたい
①リズム楽器の基礎知識、②リズム譜の読み方、③リズムパターンの入力
④リズム・バリエーション、⑤リズムバリエーションの実際
④は、15種類のバリエーションについて、打楽器の組み合わせ・リズムパターン。
⑤は、「エリーゼのために」を、ロック風・ジャズ風・ラテン風にアレンジした譜例。
譜例は、旋律・コード楽器・ベース・ドラムスの4段譜。途中までの譜面です。
特集ページに、サンプルデータ「エリーゼのために」(ハードロック)が掲載されています(編曲者名なし)。同じ曲目なので、もしかしたら、えべけんさんの編曲かも知れません。
シンセサイザー4台・ベース・ドラムス・パーカッションの組み合わせ。完結しています。
『コンピュータサウンド No.4』にも、えべけんさんの記事がありました。
「ビギナーズ・ベーシック・マニュアル」のページで、「リズムパターンの研究3(リズムセクションについて)」を担当しています(10ページ分)。
前回までは、リズムパターンのあれこれと、それを打ち込む際のテクニックを披露してきた。
今回はもっと音楽的に、リズムセクションについて、大きくとらえることにする。リズムを作っているのは、ドラムス・パーカッションだけではない。音すべてが、リズムの要素となるのだ。
①リズムセクションを理解する
②リズムパターンの活用
③実用リズムパターン集(譜例29種類)
この他、特集「サウンド・クリエイト術 7日間」に、「コンピュータ・ミュージック研究会」の一員として参加しています(記事29ページ分)。
連名は、江部賢一・徳山恭介・佐藤雅子・大塚恭子。記事の分担は、不明です。
1日目 譜面チェックとリズム入力
2日目 入力データのエディット
3日目 アレンジの基礎をマスターする
4日目 レコードと本からサウンド作りのコツをつかむ
5日目 アレンジの基礎知識~その②
6日目 アーティキュレーションをつける
7日目 最後の関門 ミキシングに挑戦
『コンピュータサウンド』 の記事は、ギターに関わるものでは、ありませんでした。
『MIDI BOOK 摩訶不思議「MIDI」規格をクリアする』(日本ソフトバンク、1988年)という本があり、コンピュータ・ミュージック研究会の著作になっています。
実物未確認です。吉沢則男さん・鳴海祐司さんの名前が出ています。えべけんさんが関わっているかは、不明です。