『バーデン・パウエル ボサ・ノヴァ・ギター奏法(改訂版)』は、リットーミュージックの発行(2003年10月17日)。
前作(2001年)の改訂版です。
副題は「リアル・アコースティック・ギター」です。
関連CD紹介/プレイ・スタイル研究/バイオグラフィがあります。
11曲、88ページ。サイズは、A4より少し小さい、A4変形(21.2×28cm)。
前作の「テンポフェリス~幸福な時~」(ソロ)が削除され、「オルフェの唄(黒いオルフェ)」(ソロ)が採用されました。CD収録曲も「オルフェの唄」に差し替えられています。
楽譜は11曲。曲目・奏法解説があります。奏法解説は詳しいものです。
タブ譜とコードネームが付いています。伴奏譜は、メロディ譜・歌詞付き。
「オルフェの唄」には、ベース譜が併記されています。
コード・カッティング主体のソロ・ギター
バンド・スタイルのソロ・ギター
トリステーザ(バンド・スタイルのソロ・ギター)☆
コード・バッキング
ジェット機のサンバ(ボーカル・バージョン)
イパネマの娘(ボーカル・バージョン)☆
クラシカルなソロ(バラード)
ユリディス
ベースとのユニゾンが印象的なソロ(バラード)
オルフェの唄(黒いオルフェ)☆
アドリブ(ジャズ風)
デイシャ~離別~
アペロ~哀訴~
ショーロ
ラメント~嘆き~☆
CDに収録されたものは5曲(☆)。模範演奏と練習用バック演奏です。
「はじめに」から一部を引用します。
筆者がバーデン・パウエルの音に出会ったのは高校生の頃だ。いやもう、すごいのなんのって。完全にノックアウトされてしまった。「これがギター?こんなことができるの?」というのが率直な感想。それから数年間は、バーデン・パウエルの、いろんな曲のコピーと奏法研究に明け暮れたのである。
バーデンのことは、ボサ・ノヴァ・ギターの神様とか鬼才とか、いろいろな形容がされているが、筆者としては「ボサ・ノヴァ・ギターの鉄人」という称号を与えたい。
バーデンは、人気の高いボサ・ノヴァやサンバも演奏したが、独自の音楽も追及していた真のアーティストだった。彼の音楽・奏法は多くのギタリスト・ミュージシャンに影響を与えたが、今後も末永く伝承されていくに違いない。残念なことに2000年9月、バーデン・パウエル・ジ・アキーノは惜しまれて、この世を去った。
本書では、バーデンの残した数あるテイクの中から、特におすすめの楽曲を選んでスコアにした。
ISBN4-8456-0988-6