江部賢一ファンクラブ(私設)

ギターの名編曲者、江部賢一さんの仕事を、記録します。

『Go! Go! GUITAR』の連載 2002年

ゴー!ゴー!ギター(1998年10月号) 創刊号

『Go! Go! GUITAR』は、ヤマハミュージックメディア発行の月刊雑誌。

創刊は1998年10月号。2019年2月号で休刊となりました。

 

弾き語りの楽譜を中心に、インタビューやライヴ・CDの情報、初心者向けの講座まで、盛り沢山の内容でした。

 

クラシックギターを弾く人で、この本を読んでいる人は少ないと思います。

村治佳織さんが表紙になったこともあります(1999年2月号)。大萩康司さんのCD発売時のインタビューもありました(2003年3月号)。が、やはり、クラシックギターとの接点は、少ないです。

 

創刊当初から、ソロのタブ譜が毎号2~3曲、掲載されています。

雑誌の性質から、初中級くらいのポップスが中心です。

 

えべけんさんのソロ編曲が登場するのは、2002年10月号。

 弾きやすく、響きの良いものが多いです。たまに難曲も。

 

亜麻色の髪の乙女島谷ひとみ)(2002年10月号)[D]

涙そうそう (2002年11月号)[D]

大きな古時計 (2002年12月号)[C]

ダイアモンドヘッド (2002年12月号)[Am]ソロリードギター

「ダイアモンドヘッド」は、ソロ編曲でした。ベンチャーズをソロでやってしまおうという、「大胆な企画」。好編曲です。(2020/7/31追記

 

難点は、タブ譜だけの掲載ということ。五線譜がありません。

『Go! Go! GUITAR』のソロ譜をまとめた名曲集が何度も出ますが、こちらもタブ譜のみです。名曲集に、編曲者の名前が入っていないのも難点。

涙そうそう」は、『ギター俱楽部 第3号』に、五線譜(タブ譜併記)で収録されました。(2023/4/25追記)

 

コードネームは、付いているものが多いです。

編集側の都合からか、季節ものなど、使い回しが多いです。

 

中断する時期もありますが、えべけんさんは編曲の提供を長く続けられました。

 

ゴーゴーギターのソロ譜は、「年度」の区切りではなく、「年」で扱います。

 

10月号以降の、他の編曲者の担当曲は次の通り。

 

[海田千弘]風になりたい (2002年10月号)

[海田千弘]Any(ミスターチルドレン)(2002年11月号)

 

基本的に、1曲を1編曲者が担当しています。同じ曲が別の号に出ていたら、再掲載ということです。

確認できた例外はラプソディ・イン・ブルー。えべけんさんの編曲が2種類あります(2010年1月号[A]、2012年5月号[G])。

(2020/7/27追記

もう一つ例外がありました。「パイプライン」は、えべけんさんの編曲が2003年9月号に掲載されました。2017年8月号に掲載されたのは、滝沢恵人さんの編曲でした。

(2020/10/7追記)  

ボレロラヴェル)も編曲者が2人です。富川勝智さん(2006年4月号)と、えべけんさん(2010年1月号)です。

また、アヴェ・マリアは、グノー作曲のもの(2003年2月号)と、シューベルト作曲のもの(2009年12月号)があります。どちらも、えべけんさんの編曲です。

(2022/10/5追記)

「bitter  sweet  samba」[ビター・スウィート・サンバ]も編曲者が2人です。

海田千弘さん(2002年6月号)、えべけんさん(2005年7月号、2006年12月号)。

(2023/12/25追記) 「クリスマス・イブ」問題(2023/12/25記事)参照

「クリスマス・イブ」山下達郎)は、えべけんさんの編曲が2つ。キーの違い。

[C](2003年1月号)、⑥D[G](2015年1月号)

 

 

 

2002年の著書は少なく、ドレミの『宮崎駿監督アニメ音楽コレクション』の改訂版(4月25日に記事)、現代ギターの『アンサンブル曲集8』、ヤマハの『ジャズ・スタンダードを弾く』3冊でした。