『現代ギター』誌で「江部賢一のザ・ ポップス道場 PART3」が1年間連載されました(1996年4月号~1997年3月号)。
前年度に続く連載です。PART3のタイトルは「アコースティック・ギタリスト研究」の[奏法編]です。
このコーナーではジャズ・ポピュラー系の音楽をクラシック・ギターの奏法で追求しているギタリストを取り上げている。
PART2に続き、採譜を元にしています。
① 詩人のお話し 前半(バーデン・パウエル)[E]96.4
② 詩人のお話し 後半(バーデン・パウエル)[E]96.5
③ ワルツ・フォーエヴァー(ジョン・ノウルズ)[C]96.6
④ サマンバイア(マルコ・ペレイラ)[C]96.7
⑤ オッサーニャの唄(トッキーニョ)⑥D[Dm-D]96.8
⑥ あなたゆえ Por Causa de Você(バーデン・パウエル)[A]96.9
⑦ 星に願いを(チェット・アトキンス/編曲)[C]96.10
⑧ ホーランド・パーク(二重奏)前半(ジョン・ウィリアムズ)⑥C、⑥D 96.11
⑨ ホーランド・パーク(二重奏)後半(ジョン・ウィリアムズ)⑥C、⑥D 96.12
⑩ ネーネ・ショーロ(ガロート)[E]97.1
⑪ そして、バラが 前半(バーデン・パウエル)⑥D[D]97.2
⑫ そして、バラが 後半(バーデン・パウエル)⑥D[D]97.3
( )内は元になった演奏のギタリスト
「ホーランド・パーク」だけは二重奏です。後に読者からの指摘で、1st ギターの変則チューニング(⑥C)が判明しました。2nd ギターは⑥Dです。
「星に願いを」(チェット・アトキンス/編曲)
随所にハーモニックスがちりばめられた、かなり凝ったアレンジになっている。演奏はハードだが、非常に演奏効果が高い、素晴らしいアレンジだ。この曲の最高のアレンジではないだろうか。
親指のハーモニックスと薬指の実音を交互に演奏するという画期的な奏法で、オルゴールのような見事な効果を作り出している。
バーデン・パウエルの登場が多いです(「オッサーニャの唄」も含めて)。1997年5月頃の来日予定を知り、期待が高まっていたのでしょう。
PART2に、バーデンへの強い思い入れの記述があります。
バーデン・パウエルはブラジルが生んだ最も偉大なギタリストである。[中略]
他に類を見ない最高峰のテクニックの持ち主である。
“ボサノヴァ・ギターの鉄人”という称号がぴったりだ。(1995年8月号より)
「詩人のお話し」
「ワルツ・フォーエヴァー」ジョン・ノウルズの演奏。
「サマンバイア」マルコ・ペレイラ
「オッサーニャの唄」トッキーニョ
「オッサーニャの唄」トッキーニョ(2022/3/19追記)
「あなたゆえ Por Causa de Você」バーデン・パウエル
「星に願いを(チェット・アトキンス)」
「星に願いを(チェット・アトキンス)」(2024/2/28追記)
「ホーランド・パーク(二重奏)」
「ネーネ・ショーロ」ガロートの演奏ではありません。
「そして、バラが」バーデン・パウエル
「そして、バラが」(2021/4/30追記)