『アコースティックギター・レッスン』は、成美堂出版の発行(1997年4月20日)。
副題は「すぐに弾ける」です。158ページ。
小さいサイズです(四六倍判 254×188mm)。
アコースティックギターの実用的な教則本です。基礎から、やや高度な技術まで詰め込まれています。
「(教則本は)ともすると、やさしさや表面的なカッコよさだけを追求した内容になりがちですが、できるだけ基礎的なトレーニングを多く取り入れ、確実に実力が付くようなカリキュラムを採用しました。」
「幅広い音楽の知識を学びながら、アコースティック・ギターの基本であるコード・メロディーそしてギター・ソロのテクニックを段階的に学び、確実に弾けるようになることを目的としています。」(「はじめに」から)
12レッスンに分かれていて、各レッスンに1曲ずつ課題曲があります。
課題曲は、旋律と伴奏に分かれた、二重奏の形式です。伴奏はアルペジオで弾くものが殆どです。各レッスンの内容に合わせた曲が選ばれています。
ボサノバ・クラシック・ジャズまで入っているのが、えべけんさんらしい所です。
タブ譜併記、コードネーム付き。
愛のロマンス(二重奏) [Em]
スカボロー・フェア/詠唱(二重奏) [Am]
イマジン(二重奏) [G]
愛を感じて(二重奏) [C](エルトン・ジョン)
星に願いを(二重奏) [D]
愛のプレリュード(二重奏) [C](カーペンターズ)
我が心のジョージア(二重奏) [C]
ユア・ソング(二重奏) [D](エルトン・ジョン)
イパネマの娘(二重奏) [F]
『展覧会の絵』より“賢人”(二重奏) [Am](EL&P)
枯葉(二重奏) [Gm]
インスピレーション(二重奏) [Em](ジプシー・キングス)
「枯葉」は、伴奏に動きのある好編曲です。
「ユア・ソング」の伴奏は、原曲のピアノを反映しています。
12曲あるので、中級くらいのデュエット曲集として使っても良いかも知れません。
目次は以下の通り。
レッスンに入るまえに
1.アコースティック・ギターの種類と選び方
2.各部の名称
3.弦の取り付け方
4.チューニング
5.楽譜の読み方(五線とタブ譜)
レッスン1
1.メロディー・プレイ
2.スケール・トレーニング(Cメジャー・Aマイナー)
3.コード・プレイ
レッスン2
1.ベース・ラン
2.ハーモニックス
3.フィンガー・トレーニング Ⅰ
4.変則的なコード・プレイ
レッスン3
1.ピック奏法
2.スケール・トレーニング(Gメジャー・Eマイナー)
3.コード・カッティング
レッスン4
1.メロディー・プレイのテクニック
2.フィンガー・トレーニング Ⅱ
3.スリー・コードとバレー
4.16ビートのカッティング
レッスン5
1.シンコペーションのメロディー
2.スケール・トレーニング(Dメジャー・Bマイナー)
3.ハイポジション・コード
レッスン6
1.レガート奏法
2.フィンガー・トレーニング Ⅲ
3.分数コードとオン・コード
レッスン7
1.チョーキング
2.右手のミュート
3.3連符
レッスン8
1.16ビートのアルペジオ
2.16ビートのピッキング
3.フィンガー・トレーニング Ⅳ
レッスン9
1.ボサノバのリズム
2.テンション・コード
3.スケール・トレーニング(Fメジャー・Dマイナー)
レッスン10
1.クラシック・ギターのテクニック
3.フィンガー・トレーニング Ⅴ
レッスン11
1.スウィング 4ビート・ジャズ
2.3声のコード
3.スケール・トレーニング(B♭メジャー・Gマイナー)
レッスン12
1.リズム・パターン集
2.移調とカポタスト
コード・フォーム一覧
ISBN4-415-05085-9