『ギター・コード進行パターン』は、成美堂出版の発行(1991年1月10日)。
副題は「やさしい」です。
プロフィールがあります。発行年により、カバーの違うものがあるようです。
「はじめに」で、「コード進行パターンを機能的に分類し、わかりやすい楽譜とダイヤグラムでやさしく説明し」、「弾きながら実用的なコード理論を身につけることもできる」としています。
通常のコードブックでは、ありません。
おもなコード進行パターンとして、「ドミナント・モーション」、「トゥー・ファイブ・モーション」・「サイクル(循環)・モーション」・「コード・クリシェ」の解説があります。
Cメイジャー(ハ長調)、Gメイジャー(ト長調)、Fメイジャー(ヘ長調)、Aマイナー(イ短調)、Eマイナー(ホ短調)、Dマイナー(ニ短調)それぞれについて、4つのコード進行パターンの実例が挙げられています。
4つのパターンの中にも、複数のパターンがあり、それぞれに、いくつかの連結フォームが出ています。ローからハイポジションまで、使いやすいフォームの組み合わせとなっています。
クラシックギターの演奏には直接、役立つものではないかも知れません。
ハイポジションを効果的に使い、運指が考慮されている、えべけんさんの編曲は、豊富なコードの知識に裏付けされたものだと分かります。
ISBN4-415-05034-4
次回から、名作揃いのシンコーミュージック1990年代に入ります。