江部賢一ファンクラブ(私設)

ギターの名編曲者、江部賢一さんの仕事を、記録します。

鳥山雄司 『Guitarist』(ソロ・ギター アーティストシリーズ)

えべけんさんが、採譜を担当している本があります(「その他の書籍(採譜)」2020/11/10記事)。

その1冊、『Guitarist』(鳥山雄司)を確認できたので、記事にします。

 

 

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『Guitarist』(スコア)鳥山雄司

『Guitarist』(ソロ・ギター アーティストシリーズ)鳥山雄司

ヤマハミュージックメディア発行(2009年11月1日)

ISBN978-4-636-84772-7

 

本のサイズは、A4より少し小さい、A4変形(21.2×28cm)。タブ譜併記、コード付。

奥付に「採譜:江部賢一」と記載あり。

 

世界遺産のテーマソングで知られるギタリスト鳥山雄司の2年半ぶりのアルバム『Guitarist』のオフィシャルソロギターマッチング曲集です!

世界遺産のテーマソングで知られるギタリスト鳥山雄司の、全篇アコースティックギターによる、一切オーバーダビングなしのソロプレイアルバムを本人監修にてスコア化。楽曲は全て80年代を中心にしたAORのカバー曲で、大人のソロギターを堪能できます。

ヤマハの商品紹介より)

 

AORは、もともと「Audio-Oriented Rock」「Album-Oriented Rock」と呼ばれていたもの。日本では「大人向けロック(Adult Oriented Rock)」と解釈。

(ユニバーサルのCD紹介より)

 

鳥山雄司へのインタビュー(浦田泰宏による)、収録曲へのコメント・アドバイス、使用ギター・機材の紹介、ディスコグラフィーのページがあります。

 

 

 

宇宙のファンタジー (アース・ウィンド・アンド・ファイアー

ニューヨーク・シティ・セレナーデ (クリストファー・クロス)/アーサーのテーマ

ジャスト・ザ・トゥー・オブ・アス (グローヴァー・ワシントン Jr.)

ウィル・ユー・ダンス? (ジャニス・イアン

プライベート・アイズ (ホール&オーツ

素顔のままで (ビリー・ジョエル

アローン・アゲインナチュラリー (ギルバート・オサリバン

セイブ・ザ・ベスト・フォー・ラスト (ヴァネッサ・ウィリアムズ)

ジョージー・ポージー (トト)

アイ・ジャスト・ワナ・ストップ/暗黒への挑戦 (ジノ・バネリ[ヴァネリ])

オール・バイ・マイセルフ (エリック・カルメン

 

 

 

鳥山雄司さん作曲の「ソング・オブ・ライフ」(『世界遺産』のテーマ)は、

『くつろぎのソロ・ギター』(2020/8/7記事)に、えべけんさんの編曲があります。

「ソング・オブ・ライフ」

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「ソング・オブ・ライフ」鳥山雄司さん演奏の原曲

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『Guitarist』Solo Guitar AOR Cover Album / Yuji Toriyama

YAMAHA Music Media Corp.  2009)

 

[1] Fantasy / Earth Wind & Fire

[2] ARTHUR'S THEME / Christopher Cross

[3] Just The Two Of Us / Grover Washington,Jr.

[4] Will You Dance? / JANIS IAN

[5] PRIVATE EYES / DARYL HALL & JOHN AOTES

[6] Just The Way You Are / Billy Joel

[7] Alone Again (Naturally) / Gilbert O' Sullivan

[8] Save The Best For Last / Vanessa Williams

[9] Georgy Porgy / TOTO

[10] I Just Wanna Stop / Gino Vannelli

[11] All By Myself / Eric Carmen 

 

 

 

PE'Z『つくしんぼ』バンドスコア(採譜)

えべけんさん採譜の本があったので、記事にします。

 

PE'Z『つくしんぼ』バンドスコア 2005年

PE'Z『つくしんぼ』バンドスコアは、ヤマハミュージックメディアの発行(2005年6月10日初版)。

板垣敬子・江部賢一・広田圭美/採譜。

ISBN4-636-16074-6

実物未確認、メルカリの画像で奥付を確認

 

実物を確認しました。(2024/2/5追記)

PE'Zのバンドスコア『千歳鳥』も、採譜者に、えべけんさんの名前があります。

(2024/2/2記事)

 

 

ストリートライブで育ち、世界へ向けて飛び立たんとしているPE'Zのアルバム「つくしんぼ」のマッチングバンドスコアです。リード曲「春疾風~ハルハヤテ~」も収載。毎回、ユニークでためになると大評判の演奏ポイント解説も入ってますよ!

ヤマハの商品説明より)

バンドの編成は、トランペット・テナーサックス・キーボード・ベース・ドラムス。

えべけんさんが、どの部分の採譜を担当しているかは、不明です。

 

 

収録されている曲目は、次の通り。

 

WILD GYPSY~明日は明日の風が吹く

春疾風~ハルハヤテ~

POP’N'ROLL

NO.6

ピエロ

AUCTION ♯2

NA! NA! NA!~ヌルピョン太の大冒険~

情熱の行方(TSUKU SHI N BOW Ver.)

 

 

『つくしんぼ』アルバムの音源

www.nicovideo.jp

 

 

 

このバンドスコアの後、えべけんさんは、PE'Zの「大地讃頌」をもとにしたソロギターのアレンジを、『Go! Go! GUITAR』(2004年1月号)に発表しています。


『Go! Go! GUITAR』の連載 2004年(2020/8/12記事)

 「大地讃頌(PE'Z ジャズ風)」[C]

中学校や高校の合唱コンクールなどで皆さんおなじみの「大地讃頌」だ。ここではジャズクラブなどで活躍しているPE'Zのジャズ風インストバージョンをもとにギターソロアレンジをしてみた。全曲を通し12ビート(ロックバラード)のリズムに乗って弾こう。

『Go! Go! GUITAR』(2004年1月号)

 

 

大地讃頌」PE'Z 原曲

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3月の作業(2022年)

「江部賢一ファンクラブ(私設)」(2020年4月に開設)は、3年目に入ります。

この間、投稿数は412、アクセス数は29500以上となりました。

ご愛顧、感謝いたします。

 

最近は、動画の追加と、記事の手直しを主にしています。

今後、もう少し範囲を広げ、「クラシックギターによるポピュラー音楽」について記事にしようと考えています。

 

 

3月19日
『現代ギター』誌の記事・連載③(2020/5/30記事)、

『(ソロ)ポピュラー・コレクション vol.1』(2005/4/20記事)に動画を追加

 「オッサーニャの歌」[オッサーニャの唄]

 

3月21日

スタジオジブリ作品集 ~「コクリコ坂から」』(2020/10/13記事)に動画を追加

 「さよならの夏」

 

3月29日

『ポップス・ギター・デュエット(2005)』(2020/8/22記事)に動画を追加

 「グリーンスリーブス」

 

3月31日

「CDの記録」(2020/12/14記事)に、画像と動画を追加

 「あじさい/AJISAI」 CD『音景色 Soundscape Japan』(2005)より 

 

『現代ギター』誌の記事・連載⑧(2020/7/14記事)、

『(デュオ)ポピュラー・コレクション vol.1』(2020/8/11記事)に動画を追加

 「オブリビオン」(二重奏)

 

『こころやすらぐソロギター vol.1』(2020/7/8記事)に動画を追加

 「家路(ドヴォルザーク)」 日渡奈那/編曲

 「カノン(パッヘルベル)」 日渡奈那/編曲

 

 

 

 

「オッサーニャの歌」[オッサーニャの唄]

 『現代ギター』誌の記事・連載③(2020/5/30)、

 『(ソロ)ポピュラー・コレクション vol.1』(2005年4月20日

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「さよならの夏」

 『スタジオジブリ作品集 ~「コクリコ坂から」』(2020/10/13記事)

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「グリーンスリーブス」

 『ポップス・ギター・デュエット(2005)』(2020/8/22記事)

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あじさい/AJISAI」 CD『音景色 Soundscape Japan』(内田ゆう子/2005)より 

 「CDの記録」(2020/12/14記事)

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オブリビオン」(二重奏)
 『現代ギター』誌の記事・連載⑧(2020/7/14記事)、

 『(デュオ)ポピュラー・コレクション vol.1』(2020/8/11記事)

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「カノン(パッヘルベル)」日渡奈那/編曲 

 『こころやすらぐソロギター vol.1』(2020/7/8記事)

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「家路(ドヴォルザーク)」日渡奈那/編曲

 『こころやすらぐソロギター vol.1』(2020/7/8記事)

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『ギターの芸術』ローリンド・アルメイダ

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『ギターの芸術』ローリンド・アルメイダ

「ギターの名盤(えべけんさん推薦)2002年度 後半」(2022/3/6記事)で取り上げた、『ギターの芸術』(ローリンド・アルメイダ)について。

 

『ギターの芸術』 The Guitar Artistry of Laurindo Almeida

ようやく見つけたという感じだ。

かつてLPで出ていた『ブロードウェイ・ソロ・ギター』と『セーニョ(Sueños)』というアルバムをカップリングしたもの。

筆者がジャズ、ボサ・ノヴァ系のソロ・ギターに興味を持つきっかけになった曲が沢山入っている。

ポピュラー・ソロ・ギターのお手本のようなアレンジで、ソロ・ギターにおける様々なアイディアが盛り込まれている。演奏自体は時代を感じさせるものだが、そんなことは吹っ飛んでしまうくらいの珠玉のアレンジ集なのだ。選曲も素晴らしい。とにかくオススメ。(『現代ギター』2002年12月号)

 

入手困難のため、動画で再構成を試みました。

『ブロードウェイ・ソロ・ギター』と『セーニョ(Sueños)』の曲目を参考に、動画を集めました。

正確ではありませんが、内容の推察は可能かと思います。

 

『ブロードウェイ・ソロ・ギター』については、「Istvan Jaszberenyi」さんが全曲をカバーしています。

 

 

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『ブロードウェイ・ソロ・ギター』LPジャケット

Laurindo Almeida / Broadway Solo Guitar [Capitol Records / ST 2063]

ジャズとブラジル音楽の融合を計った先駆者的ギタリスト、ローリンド・アルメイダ。
本作は「Capitol」に残したソロギターアルバム1963年発表作品。

お馴染みのスタンダード「My Funny Valentine」「煙が目にしみる」「The Sound Of Music」等収録。

アルメイダの真骨頂である極上のソロギターが聴ける、全てのソロイストのお手本になるようなギター名演集。アルメイダのソロギター最高傑作にあげる人も少なくない名作。

(Guitar Records.jp より引用)

Laurindo Almeida / Broadway Solo Guitar - Guitar Records

 

 

A1 People

youtu.be

A2 My Funny Valentine

youtu.be

A3 As Long As He Needs Me

youtu.be

A4 I've Grown Accustomed To Her Face

youtu.be

A5 Is It Really Me?

youtu.be

A6 Smoke Gets In Your Eyes

youtu.beB1 Little Girl Blue

youtu.be

B2 What Kind Of Fool Am I?

youtu.be

B3 Was She Prettier Than I?

youtu.be

B4 The Sound Of Music

youtu.be

B5 The Most Beautiful Girl In The World

youtu.be

 

 

 

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『セーニョ(Sueños)』LPジャケット

Laurindo Almeida / Suenos (Dreams)[Capitol Records / T 2345]

ローリンド・アルメイダによる全曲ソロギター名演。

デレク・ベイリーが「Ballads」で1曲目にやっていた「Laura」のアルメイダ版が聴ける。抜群のアレンジは全ギターファン必聴。

(Guitar Records.jp より引用)

Laurindo Almeida / Suenos (Dreams) - Guitar Records

 

 

A1 Laura

youtu.be

A2 Mystified

youtu.be

A3 Malagueña

youtu.be

A4 Staniana

youtu.be

A5 Vals De Concerto


B1 Insomnia

youtu.be

B2 Tea For Two

youtu.be

B3 Sueño

youtu.be

B4 Braziliance

youtu.be

B5 Eili-Eili

youtu.be

B6 Saudade

youtu.be

 

 

ギターの名盤(えべけんさん推薦)2002年度 後半

『現代ギター』誌の連載「えべけんのクロスオーバーギター研究」(1999年4月号~2003年3月号)で、毎回、CDの紹介がありました。

 

 

「筆者が推薦するギターの名盤を少しずつだが紹介していこう」(1999年4月号)

 

 

えべけんさんの好みや、興味の方向が分かる資料かも知れません。

半年分ずつ、取り上げてみます。今回は、2002年度の後半のものです。

記事では、「筆者のお気に入りCD紹介」となっています。

コメントは、要約しています。

 

 

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『CASA』

『CASA』MORELENBAUM2/SAKAMOTO 坂本龍一 WCP6-10145

坂本龍一とモレレンバウム夫妻の『CASA』は、アントニオ・カルロス・ジョビンのトリビュート盤だ。曲はすべてジョビンの曲であり、坂本のジョビンに対する想いが伝わってくるようなアルバムだ。ジョビンが生前使用していたというピアノを使って録音され話題となった。ピアノ・チェロ・ヴォーカルという室内楽的な編成だが、豊かで温かいサウンドに包まれる。(2002年10月号)

SEM VOCE」(あなたなしでは)

youtu.be

 

 

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ツァラトゥストラはかく語りき

ツァラトゥストラはかく語りき』エミール・デオダート KICJ-8321

ジャズ界の寵児として当時一世を風靡したデオダートの記念すべき大ヒット、デビュー・アルバムだ。デオダートは1970年代に活躍した、ブラジル出身のキーボード奏者兼アレンジャー。このアルバムによってアレンジャーとしての地位を不動のものにした。アレンジを目指す人には見逃せない1枚だ。(2002年11月号)

ツァラトゥストラはかく語りき

youtu.be

 

 

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『ギターの芸術』

『ギターの芸術』ローリンド・アルメイダ

 The Guitar Artistry of Laurindo Almeida [Guitar Masters Records/GMR 104-97CD]

ようやく見つけたという感じだ。

かつてLPで出ていた『ブロードウェイ・ソロ・ギター』と『セーニョ(Sueños)』というアルバムをカップリングしたもの。

筆者がジャズ、ボサ・ノヴァ系のソロ・ギターに興味を持つきっかけになった曲が沢山入っている。

ポピュラー・ソロ・ギターのお手本のようなアレンジで、ソロ・ギターにおける様々なアイディアが盛り込まれている。演奏自体は時代を感じさせるものだが、そんなことは吹っ飛んでしまうくらいの珠玉のアレンジ集なのだ。選曲も素晴らしい。とにかくオススメ。(2002年12月号)

「Laura」

youtu.be

 The Guitar Artistry of Laurindo Almeida

People
My Funny Valentine
As Long As He Needs Me
I've Grown Accustomed To Her Face
Is It Really Me?
Smoke Gets In Your Eyes
Little Girl Blue
What Kind Of Fool Am I?
Was She Prettier Than I?
The Sound Of Music
The Most Beautiful Girl In The World

Laura
Mystified
Malagueña
Staniana
Vals De Concerto
Insomnia
Tea For Two
Sueño
Braziliance
Eili-Eili
Saudade

 

 

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『ベスト・オブ・ザ・ビッグ・バンド』

『ベスト・オブ・ザ・ビッグ・バンド』ブライアン・セッツァー・オーケストラ

 Best of the Big Band/The Brian Setzer Orchestra

最近気に入っているCDを1枚。ブライアン・セッツァーのベスト盤だ。

(彼は)80年代にストレイ・キャッツというバンドで古いロカビリー・スタイルの音楽をやっていたが、90年代にはロカビリーにスウィング・ジャズやブギウギをミックスさせたオーケストラを結成。

筆者のオススメは「Sleep Walk」。(ギターの上手さを)再認識させてくれるベンチャーズ的なインストナンバーだ。(2003年1月号)

「Sleep Walk」

youtu.be

 

 

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『セン・ヴォセ/Sem Você』

『セン・ヴォセ/Sem Você』ジョイストニーニョ・オルタ SC-3147

 Sem Você / Joyce Moreno & Toninho Horta

ジョイスは言わずと知れた、現代ブラジルのトップ・ヴォーカリストトニーニョもブラジルのトップ・ギタリスト。この2人が組んだアルバム、悪いはずがない。しかもジョビンのトリビュート・アルバムなので、曲はいずれもよく知られたものだ。

トニーニョのギターがパット・メセニーに影響を与えたというのは有名な話。それにしても、すごいアルバムだ。(2003年2月号)

Sem Você」

youtu.be

 

 

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『炎』

『炎』パコ・デ・ルシア 

 Interpreta a Manuel De Falla/Paco de Lucía

パコ・デ・ルシア(数あるアルバムの中でも、これは)とてもクラシカルで聴きやすい。スペインを代表する作曲家ファリャの作品ばかりを集めたもので、ギター・アンサンブルが基本になっている。

普段クラシック・ギターではあまり演奏されない曲も多く入っており、アレンジの面から見ても非常に興味深い。スペインの香りがプンプンだ。(2003年3月号)

「スペイン舞曲」[二重奏]

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youtu.be

 

2003年3月号が、連載の最終回。

1994年4月号の「江部賢一のTheポップス道場」から始まった連載は、9年間も続いていました。

このコーナーも、かなり長いこと連載させてもらったが、充電のため今回でしばらくお休みさせて頂くことになった。リクエストを頂いている方には申しわけないが、また別の形で対応させて頂きたい。ご愛読、感謝します。

 

 

ギターの名盤(えべけんさん推薦)2002年度 前半

『現代ギター』誌の連載「えべけんのクロスオーバーギター研究」(1999年4月号~2003年3月号)で、毎回、CDの紹介がありました。

 

 

「筆者が推薦するギターの名盤を少しずつだが紹介していこう」(1999年4月号)

 

 

えべけんさんの好みや、興味の方向が分かる資料かも知れません。

半年分ずつ、取り上げてみます。今回は、2002年度の前半のものです。

記事では、「筆者のお気に入りCD紹介」となっています。

コメントは、要約しています。

 

 

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ラフマニノフチャイコフスキー/ピアノ協奏曲』

ラフマニノフチャイコフスキー/ピアノ協奏曲』(リヒテル/ピアノ)

 POCG-3590

筆者はジャズ、ボサ・ノヴァも好きだが、ラフマニノフの大ファンでもあるのだ。

いずれギター版をと思っている曲が、いくつかある。

ポピュラーでなくて申し訳ないが、筆者一押しのラフマニノフを1枚。アシュケナージ盤もいいが、こっちの方がおどろおどろしくて好きだ。LP時代から何回も買い換えている。(2002年3月号)

この回の編曲は、「ある日どこかで」(ジョン・バリー)でした。同名の映画の中で、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」が使われているそうです。

 

「いずれギター版を」と書かれていましたが、実現したものがあります。

 

クラシック・ギターで弾く のだめカンタービレ』(2020/10/1記事)

 「ピアノ協奏曲第2番 第1楽章より」(ラフマニノフ

『現代ギター(2007年2月号)』(2020/9/13記事)

 「ピアノ協奏曲第2番 第3楽章より」(ラフマニノフ

 

「ピアノ協奏曲第2番」リヒテルのピアノ演奏

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ア・カペラ

ア・カペラ』(ザ・シンガーズ・アンリミテッド) ユニバーサル

筆者は、けっこう歌うのが好きだ。下手くそなんだが、2人以上で声を出してハモるのが何ともたまらない。高校時代にはギターの相棒と、ビートルズの「イフ・アイ・フェル」をよく歌ったものである。

ビーチ・ボーイズや、サイモン&ガーファンクルのハモりも好きだったが、決定的だったのは、このザ・シンガーズ・アンリミテッド。アカペラとは、こういうことを言うのだ。

オスカー・ピーターソンとの『イン・チューン』も素晴らしいアルバムだ。

(2002年5月号)

ア・カペラ

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「セサミ・ストリート」 『イン・チューン』より

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『亡き王女のためのパヴァーヌ

『亡き王女のためのパヴァーヌ』(ラヴェル管弦楽曲集 第4集)

 クリュイタンス指揮/パリ音楽院管弦楽団 東芝EMI TOCE-59038

ラヴェルの作品はフランス的なエスプリと色彩感に満ちたもので、筆者は大好きで昔からよく聴いていた。

しかし、ギターにアレンジされたものは少ない。彼の作品は、いずれも近代的な和声を用いており、非常にダイナミックな展開を見せるので、ギターへのアレンジはとても難しい。

ラヴェルの演奏では、アンセルメ&スイス・ロマンド・オーケストラ盤と、このクリュイタンス盤をよく聴いている。フランスの香りという点では他の追随を許さない名盤。特に「亡き王女のためのパヴァーヌ」は、もう絶品。(2002年6月号)

この回の編曲は、ラヴェルの「メヌエットクープランの墓より)」[二重奏]でした。Jポッパーズのコンサートでは四重奏でした。

 

「亡き王女のためのパヴァーヌ」クリュイタンス指揮/パリ音楽院管弦楽団

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えべけんさんの編曲ではありませんが、「クープランの墓」です。

youtu.be

 

 

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『マリア・エレーナ』

『マリア・エレーナ』(ロス・インディオス・タバハラス)BMG COL-2705

今回は、懐かしいタバハラスのアルバムを。初期のLPアルバム2枚をカップリングしたものだ。「マリア・エレーナ」や「スターダスト」の名演が聴かれる。「オールウェイズ・イン・マイ・ハート」も美しい。

残念ながら、アルバム『花のワルツ』はCD化されていないようだ。イージーリスニングとは、ひと味違っている。クラシックの曲をすさまじいテクニックで演奏しているのだ。(2002年7月号)

「スターダスト」

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紹介文の『花のワルツ』の曲目は、次の通り。

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『花のワルツ』LP

『花のワルツ』(ロス・インディオス・タバハラス)SHP-5541 LP(1966)
  [SIDE 1]
 花のワルツ
 嬰ハ短調のワルツ
 アランブラの思い出
  [SIDE 2]
 熊蜂は飛ぶ
 小犬のワルツ
 フーガ第3番
 火祭りの踊り
 幻想即興曲

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『ヴァーチュオーゾ Vol.3』

『ヴァーチュオーゾ Vol.3』ジョー・パス

 VIRTUOSO Vol.3 / Joe Pass ユニバーサル 

久しぶりにジャズのアルバムを1枚。ジャズ・ギター界のヴィルトーゾ、故ジョー・パスのシリーズ3作目を紹介しよう。

このシリーズはバンド・アンサンブルの中のジャズ・ギターではなく、ギター1本による無伴奏ソロを追求した画期的なアルバムだ。クラシックではソロはあたりまえだが、ジャズ・ギターでは極めて珍しい。

ピックも多用した1作目の評価が非常に高いが、指弾きで通しているこの内省的な3作目が筆者は大好きである。(2002年8月号)

Paco De Lucia

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「Nina's Blues」

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『ウェーブ/Wave』

『Wave/ウェーブ』アントニオ・カルロス・ジョビン

夏はボサ・ノヴァ。ジョビンがCTI時代に残した傑作だ。クールで心地よいサウンドが疲れた身体を癒してくれる。これこそが究極のヒーリング・ミュージック!おなじみの曲がずらり。ギターを弾いているのはジョビン本人。(2002年9月号)

「Wave」

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ギターの名盤(えべけんさん推薦)2001年度 後半

『現代ギター』誌の連載「えべけんのクロスオーバーギター研究」(1999年4月号~2003年3月号)で、毎回、CDの紹介がありました。

 


「筆者が推薦するギターの名盤を少しずつだが紹介していこう」(1999年4月号)

 


えべけんさんの好みや、興味の方向が分かる資料かも知れません。

半年分ずつ、取り上げてみます。今回は、2001年度の後半のものです。

記事では、「筆者のお気に入りCD紹介」となっています。

コメントは、要約しています。

 

 

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アランフェス&ツァラトゥストラ

『CTIスーパー・セレクション/アランフェス&ツァラトゥストラCTI EJS 4131

ネオクラシックの代表作を集めたコンピレーション・アルバム。

(元のアルバムは)いずれも学生時代にLPがすり切れるほど聴いたものばかりでホントに懐かしい。

筆者は純クラシックもよく聴いたが、実はこのジャンルが大好きだ。クラシック音楽のジャズ化・ポップス化はヘタをすると原曲をぶち壊すことになりかねない怖いことなのだが、このアルバムに入っているテイクは歴史的に見ても存在価値のある素晴らしい演奏ばかりだと思う。(2001年10月号)

 

「ウォーター・サイド(モルダウ)」フューズ・ワン

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ロイ・アンダーソン・グレイテスト・ヒッツ

『リロイ・アンダーソン・グレイテスト・ヒッツ』ボストン・ポップス RCA VICTOR

リロイ[ルロイ]・アンダーソンは「ブルー・タンゴ」「そりすべり」「シンコペイテッド・クロック」「タイプライター」などのポップな楽しい名曲を多く残したアメリカの作曲家だ。

彼の音楽は吹奏楽などではよく演奏されるようだが、ギターでも、もっと演奏されてよい。(2001年11月号)

「そりすべり」は『クリスマス・ソング集1』に、三重奏の編曲があります。

「ブルー・タンゴ」は、『アンサンブル曲集8』に、四重奏の編曲があります。

「ブルー・タンゴ」は、三重奏の編曲も、あったようです。(2021/2/5記事)

 

「そりすべり」

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オルフェ

『オルフェ』(オリジナル・サウンド・トラック) ワーナー WPCR-19032

昨年の夏に公開された映画『オルフェ』のサウンド・トラック盤を紹介しよう。

これは1959年の『黒いオルフェ』のリメイクというより、ヴィニシウス・ジ・モライスの原作による現代版である。しかも音楽は人気絶頂のカエターノ・ヴェローゾが監修しており、どの曲も素晴らしい。「カーニバルの朝」や「フェリシダージ」「ユリディスのワルツ」などの名曲も官能的な新しいアレンジで聴くことができる。

(2001年12月号)

「ユリディスのワルツ」

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タンゴ・ゼロ・アワー

『タンゴ・ゼロ・アワー』(ピアソラ) ワーナー WPCS-5100

ピアソラ自身が最も気に入っているというアルバム。86年ニューヨークでの録音。確かに緻密で繊細、大胆な演奏が聴ける。「天使のミロンガ」は、ことのほか美しく官能的ですらある。(2002年1月号)

 

この回の編曲は、「天使のミロンガ」(ピアソラ)でした。

NHKの「ピアソラのすべて」というドキュメンタリー番組で、ピアソラを再認識させられた。ことあるごとに演奏してきた。しかしいつか、ちゃんと襟を正してピアソラに向き合い、深いところで、その音楽に接しなければ、と思っていた。

「天使のミロンガ」(ピアソラ) 原曲

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「天使のミロンガ」(ピアソラ)えべけんさんの編曲

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ピアソラへのオマージュ

ピアソラへのオマージュ』(ギドン・クレーメル) WPCS-5070

早くからピアソラに取り組んできたクレーメルピアソラ作品集。なかなかどうしてアグレッシヴな面も見せてくれる。(2002年2月号)

この回の編曲は、クレーメルの演奏をもとにした「オブリビオン」(二重奏)でした。

オブリビオンクレーメルの演奏

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オブリビオン」(二重奏)えべけんさんの編曲

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ベスト・セレクション

『ベスト・セレクション』(アストル・ピアソラ) BVCP-2652

困ったときのベスト盤、ということで初めて買ったのがコレ。いずれもスタンダードと呼べる演奏で、後期の前衛的なアドリブを交えた演奏にくらべると、比較的おとなしい分かりやすい演奏になっている。(2002年2月号)

 

 

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リエージュに捧ぐ

リエージュに捧ぐ』(アストル・ピアソラ) BVCF-35019

1985年のリエージュ国際ギターフェスティバルにおけるライヴ録音。

バンドネオンとギターのための協奏曲」がピアソラ自身と、タンゴ・ギターの名手カチョ・ティラオ、それにブローウェル指揮のリエージュフィルハーモニー管弦楽団という錚々たるメンバーで演奏されている。

さらにフルートとギターによる「タンゴの歴史」世界初録音が入っている。歴史的に見ても貴重な1枚。(2002年2月号)

2月号では、ピアソラのCDを3枚紹介しています。

 

 

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アディオス・ノニーノ

『アディオス・ノニーノ』(アストル・ピアソラ) MB-915/TBP020

またまたピアソラで申し訳ないが、ちょっと面白いCDを見つけたので、お知らせしよう。

アンサンブルの「アディオス・ノニーノ」をアレンジしているのだが、アルバム・タイトルになっている名盤のCDがなかなか見つからないのである。困っていたところ、ふと立ち寄った廉価CD専門店で、そっくりなものを見つけた。そう980円のやつである。ラッキーとばかり買ってきた。(2002年3月号)

3月号の楽譜は、えべけんさん作曲の「サウス・ウインド」(二重奏)でした。

CDの紹介は、ピアソラのものでした。

 

「アディオス・ノニーノ」原曲

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「アディオス・ノニーノ」(四重奏)

 『ポピュラーギター・アンサンブル曲集8』(2020/7/15記事)

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